2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

正しい理想家生活

なんだかんだエラソーなコトいってる御仁のその性的関係(セクシャリティ)をヲチしてみれば、大抵ソコにその本音が現れてたりするのである。兎に角、鴎外は「正しい理想家」として自己を表しめることに、もてる能力の最大級の勢力をつかった。それが優柔不…

舞姫

始終「戦う家長」を基本的態度として装った鴎外は、内づらがとてもいい。陰気な漱石と違って、明治の男にしてはいやにマイホームパパやってるんである。あるが、しかし、小堀杏奴は「愛情のような雰囲気をひとりで作ってひとりで撒き散らしていたにすぎない…

永遠なる不平家

「自分は永遠なる不平家である。どうしても自分のいない筈の所に自分がいるようである。」というのは『妄想』の中の一節。ハタから見て十二分に「成功者」である筈の鴎外がこゆこというんだったら、ちまたの下々は不平不満まみれでズブズブ討ち死である。勿…

模範的エリート

鴎外って論争好き。有名なのは、御雇外国人で契約満期で解任された腹いせ?に劣った日本を指導する西洋という偏見教条的な論説を垂れ流すナウマンに噛みついた論争だけど。そゆところに最も敏感に反応し、物言いつけ対等に渡り合おうとしたのが、鴎外だとい…

新旧を渡す糸

鴎外が、文学者であると同時に、医学者であり時の政府の要職を勤めていた実務者であったという事実は、大きい。漱石と違って、たいしたストレスにも見舞われなかったかのような海外留学体験について、桑木巌翼は、鴎外が留学した当時のドイツは、自然科学的…

日本近代の特異性

前回id:hizzz:20050226#20050226fn2で、「女の内面は女が書くべき(=書かれないから自分はそれを理解できない≒表現しない女の在り方が悪い∴男は女を理解しない状態が当然)」的言説が出てくる度に、トーフにアタマぶつけてアタマのハエ、目の霞を追い払えと…

鴎外の論外

そりゃーもう「ヰタ・セクスアリス」とゆーたら、かの人物をハズす訳にゃいかないネタ。森鴎外。

意味と実態

私たちの知覚は特定の方向にずれているので、すべてのものが同じように私たちの感覚や認知に働きかけるではない。 イレノイス・アイブル-アイベスフェルト『美を脳から考える―芸術への生物学的探検』 このようなところから紡ぎ出される解釈とは、客観=固定…

視覚的不調和

対象AならばスキーマB式に、あらかじめスキーマがガンとしてある者が、世界を見ていつもその公式通りにスキーマがはたらくとはかぎらない。「AならばB」傾向が強いひとは、その不一致は一層緊張を及ぼす(認知的不調和)。 大抵はその心理的緊張を避けようと…

知覚

「視覚」という言葉は示している通り、「視」=視野情報と、それを情報処理して取捨選択する「覚」という知覚行為で、これまでさんざんカキコしてきた見たいモンしか見ないという認知状態はいとも簡単に生まれる。 視覚情報処理には、カテゴリー/プロトタイ…

視野の範囲

人間の網膜の中央から周辺に移動することは、進化の時間を-もっとも高度に組織化された目から、影の動きを検出するだけの原始的な目へと-さかのぼることに等しい。 R.L.グレゴリー『見るしくみ』 目から入った光が、眼球の奥の受容細胞に取り込む(受け入れ…

視覚の快楽

ここで、基本をおさらい。「心、焉にあらざれば、視れども見えじ」なのだ。

リアリティの廃虚

昨今「モダン」なる言葉が、様式的に若者向けおされ系をにぎわしているが、さてはて、その言葉の持つ意味は何処まで咀嚼されているのであろうか。 小林康夫は、近代=modernity とは経験の時代であるとし、それは有る意味では本質的にけっして成功しない夢の…

女の発見

日本での文化資本の座を漢籍にとって変わろうと西洋文明がする時に、男女という制度を輸入し、女という思想を発見し、天皇と皇后というカタチであまねく臣民に知らしめた。…ということはさんざんカキコしたけど、江戸時代にだって男女はいたんぢゃあないかと…

リアルの発見

近代画家で高橋由一(1828〜1894)という人がいる。高橋といえば、なんてったって、鮭。 中学の教科書にも載っているおなじみの新巻鮭をひたすら描いてた人だ。ま、この他に豆腐なんかも描いた。 この人はもともと栃木の侍。だから鎧兜なんかも描いた(この…

ロマンチック・ジャパン

スペイン人が行く先々で「インド」を発見してインドと名のつくトコをいっぱいこしらえたように、日本も又、マルコポーロの昔から、おとぎの国として西洋ではポスコロ的に?消費されていた。未だ見ぬ異国への理想化に見る表裏の意識(内的嫌悪の反動としての…

なんて素敵にジャパネスク

なにげに、前回の続きなのである。いや、ま、続きといえば、このネタのタネ全部がダンゴ状態なのである。

母神

いや別に、だからといって女が大変な訳ぢゃない。太古的大地母神崇拝ってのが洋の東西南北を問わず、なんでアメニズムとして普遍的にあるかといえば、ダレの腹から生まれてきたんだ?って厳然たる事実があるからだろう。その分だけ、男性のブが悪かったって…

妹の力

「日本人は、ヤンキーとファンシーで出来ている」とズバリいったのは、故ナンシー関。 な〜んてコトいうと、底所得底学歴層のハナシかとおもわれる向きもあるやもしれぬ。しかし、それは甘い。 柳田國男の昔から、しずか&不思議タイブしか出てこない日本の…

〈女〉をヤル

まあ、そこまで極端でなくても、〈女〉というところでしか「勝負」出来ないとおもってる人は、若い女性の中では多い。そしてその勝負から脱落することを恐れて、日夜たゆまぬメンテをかかさないそのパワーは、いやぁすさまじい、という他はない。ターゲット…

ジャイアン

不思議ちゃんは、ジャイアン然としたジャイアン*1を持てない、インフラ(資産)のないしずかちゃんである。相手が単なるオレ様ダケでは、しずかちゃんが後出し権力を行使するのは不可能なのである。前にカキコid:hizzz:20031213したが、単なるオレ様=のび太…

しずかちゃん

id:sujaku:20050214さんトコでのお題、ゆなさん発言 「しずかちゃんは結婚後、 ジャイアンに進化する可能性だっておおいにあるとおもうの」 それは当然。 結論をいえば、しずかとジャイアンは同一人物の別の側面でしかない。「しずか」とは、「女は女に生ま…

ウィタ・セクスアリス

「正義」が炎上してるが、こっちの尻にも違うモンが火がついてカチカチ山なのである。はてなも、かくかくといって、宿題がたまっているのである。

ウヨサヨ論争

このネットでの祭りを、体制(政治家/NHK)vs 反体制(女性国際戦犯法廷/朝日)というウヨサヨ論争に短縮的に片付けよう賭する向きがある。 自らの依って立つイデオロギーを盾として、それに刃向かう者は押し並べて反対のイデオロギー陣営のものである。そ…

正義と欺瞞

信条とする思想の上下左右前後斜め関係なく、自らの正義をなによりもプライオリティとしそれを立証確認する為に他者の欺瞞を必要とする方法論を採用しているひとは多々いる。 さてここでもう何度もシツコクシツコクシツコ〜クこのダイヤリーでカキコしてる原…

レッテル貼闘争

「女性国際戦犯法廷」の特集番組を製作したNHKが、内容を改変して放映したと女性国際戦犯法廷主催者が4年前に告訴してる問題で、NHKディレクターが「事前に相当圧力があったらしいと聞いている」と記者会見するわ、朝日新聞が元放送総局長への取材で、放送前…