2005-03-01から1ヶ月間の記事一覧

都合のいい〈女〉

id:kmiuraさんからも、トラバでしずかちゃんネタでワタクシなにやら催促されたよーな気が(笑)。おくればせながら、それはコメントのsujakuさん説にザブトン10枚5000点ってことで。 が、しかし今月創刊された、「セレブ」だの「玉の輿」だの「女の小悪魔」…

堕落のロマン

ゴシップ三面記事(=大衆の欲する堕落のエロス)をつなぎあわせた〈女〉を描いた小説に『嫌われ松子の一生』山田宗樹というのがある。 良い子=従順な優等生美人が状況に翻弄され転落し非業の死という転落物。その翻弄とは、中学校教師→レイプ未遂→盗難ぬれ…

感じない男

〈男〉たる自分のセックスコンシャスを自覚する大変さがにじみでてる本、『感じない男』森岡正博でも「パンツ」が取上げられており、森岡によると「白パンツ」やロリや自慰行為への考察から、奇麗/汚いという背後にある自己否定的身体把握、〈男〉セクシャ…

パンツのなか

高橋由一はちょとマイナーなのでおいといて、かって手鏡でソレを見るとゆー古風かつキテレツな芸を表して一世風靡したくらい皆様の大好きな「パンツ」のハナシ。 もはや古典の粋にはいるやもしれぬが、上野千鶴子は『スカートの下の劇場』で、「観客のいない…

奈落リアルの悦楽

「スケベはパンツのなかへ隠しとけ!」とid:sujakuさんから高橋由一に関する感想を頂いたので、ひとくさり。

リアリティ

ハナシは、夫がヂであったことから始まる。スタイリッシュな彼にはかっこ悪いはばかられる病気であるとともに、穴が腸まで続いていると言う医者の言葉に、行き止まりと思ったが、まだ奥がある不安を思い知ることになる。漱石の死により未完となったが、主題…

他者

そんな自己愛カップルなんかほっとけ、とは思うが、ハナシは身内がヤタラ介入してくるのである。無論それは、周囲がお膳立てしなくては回らない生活を営んでいるこの夫婦の成立ちかたにもあるのだが、この夫婦、なにしろオレ様自己中なので、お膳立てされて…

内面の発見

人は、内面があるからこそ、自我と他我の確執が出てくる。現代においても、内面/自我もしくは個人ということをいうと、対象&非対称者の思想信条関係なく、大抵「我がまま」という「モラルから逸脱する者」というレッテルを張られ、矯正対象と化す。 そうす…

スタイリッシュな俗人

夫は30歳。大学を出て、叔父がやってる会社のリーマン。夜は勉学と称して必ず机に向かうが、何カ月たっても読み終わらない分厚い経済学の洋書*1がおいてあるスタイリスト。 叔父の親友(会社の上司でもある)の妻からはからかわれつつも世話になる。その紹介…

関係流転の不安

もう一度全部読み返したかったが、そんなコトしてる余裕を待っていたら永遠にカキコする機会が来なさそーなので、過去の記憶でもって今の繋がりで書きたいことをカキコ。

具体行為に到るプロセス

さて、動機=欲望があれど、吟味されて抑制されることもある。が、それが能動=具体的行為に迄行くためには、いくつかの段階をクリアしていったと見る。次にはそんなプロセス(1〜3)と「モラル」の変遷(:→)を考えてみた。●自己正当化(全能感)=無限の…

行為主体の意識

上下左右遠近等恣意的序列二者関係or排除な中で、制限規制行為を必要とするそれぞれの立場での動機をワタクシも考えてみた。(→:やること)●個 人安定した社会関係の内部でのみ人を信頼し、スタティックな関係が続くことを嗜好する→自己正統化(全能感充足…

分析理論マトリクス

1.マクロさて、その見方自体も色々あるのだが、先のデュルケムみたいなのは、外的制限規制=社会環境の大規模な特徴に焦点をあて、個々の逸脱ではなく逸脱行動の広範な分布パターン解明する方法論的集合主義、いわゆるマクロ分析にあたる。2.ミクロそれに対…

アノミー

「連帯の中にいなければ、人間は人間としての生活を営めない。連帯こそ人間生活の基礎だ。連帯からはずされると、人間は身の置き場がなくなってしまい、混乱の極に達する。」とフランスの社会学者デュルケムはいう。そして、行為を規制する共通価値や道徳的…

モラルの自己実現

さて、浮足だたないように、「世間」「第三者の不在」id:hizzz:20040324からひろがった、「みんなって誰」id:hizzz:20040522っていう半年以上前の宿題をここで、再確認。 対象との距離の問題が、日本近代からこっちの特異性であるのだが、前にid:hizzz:20040…