2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

積み木崩し

…さて、かくして?all or nothingで恋愛欲望をぶっとばすことによって非モテオタク同質軍団のヒーローと変身した電波男・本田さんに対して、竹熊健太郎さんは、老婆心ながら心配なさっている。 なによりも人間は歳をとるので、40ぐらいになれば多少は気弱に…

なかよし

さてさてそんな価値観の違いがあるダケで、それを御互いに歩み寄るという方法論を放棄するなら、後は自己価値を高めることで相手を粉砕するという方法論が自動的にクローズアップされる(『電波男』がその方式)。それは、自分のライフスタイルと相談して好…

スノッブ化したオタク

その内容はともかく、自分の中身を理解されることが一番大事ということは、「趣味は俺」ってことにもなるんだが、そもそも、そゆアイデンティファイをしつつ、モテ非モテという三次元他者異者の目を気にしてるのは、果して二次元萌えが全てといいはる「オタ…

モテVS非モテ

「モテVS非モテ」をめぐって、ブログ上での男女側双方の意見がすれちがい、なんだか迷走している。 「オタクでも『電車男』のように外見をかえればモテた→女は顔で男(人格)を判断」という(男性側)解釈に対して、女性側として「オタク=キモいからモテな…

マンバ

これは、通称「ゴングロ3兄弟」のひとり、ブリテリちゃん(19歳、2000年当時)。ティーン・ストリート・ファッション誌「egg」読者モデル。ブリの照焼きのように黒いから編集者が命名。しかしこの雑誌はこの号をもって休刊。約半年後にコギャル系ストリート…

トライバルするスタイル

「電車男とエルメスダンサーズ」ってことで、浅草サンバカーニバル出場した、そーな。どうにも肉感的エロスが足りないこのハナシには、ファイト一発「サンバ、フォォ〜〜〜〜!」ってことかいな(笑)。

オープンな理想論

「理想」を掲げる側では、いくらこ難しい理論をこねくりまわして風呂敷を広げたところで、こうした「死屍累々」状況にほうかむりをして無責任なその場の癒し強調で個人の日常の芽を積み、結果的に視野狭窄になることでしか続かないような運用(囲い込み)を…

解脱=理想の折り畳み方

さて、そうした時、ふみあしさんは、その〈個〉がカバーする筈の〈私〉的自己は脆弱性・不安定性なものであり、なにか別のものでささえないといけないと提起されている。id:hizzz:20050802#p2 all or nothing でカキコしたように、世の中は放っといても、そ…

理想/原理の使い方

「理想」は、ひとつの表現物=作品でしかない。そのカタチを愛でてても、いつまでたっても自己はおろか思想的自己も生成されない。その関係では、ソレは作者のものであり続けるからだ。ワタクシが考えるに、信仰以外の生き方としてそうした「理想」とは、ソ…

all or nothing

「理想」=輝かしい「正しい」自己という「超越思想」に執着すると、そぐわない不都合なこと、グレーゾーンなことを次々切り捨て、「理想」との整合性を保とうとする。all or nothing であることに、壮快感さえ感じているひとが多いのではないだろうか。まあ…

よい子理想像

上記のようなダメ縮小再生産ループを抜ける方法として、拡大再生産方法がある。それが、強大な自己=理想のアタシという自分さがしである。 人の評価を気にするあまりに、その時々の強い立場(と自分が思った)ひとの意見に沿う「よい子」に一生懸命変身して…

「傷つく」ひとびと

前回では、(政治的)運動に於ける死屍累々をカキコした。「運動」というかなり特殊な例であるので、それに関わっていないひとは、このうっとーしージミなハナシに「関係ない」のかといえば、そうでもない。 リアル日常で、なんだか人の目(評価)が気になり…

原理と個人の付き合い方

世の中は靖国&選挙といううざいハナシで盛り上がって?いるが、それとは関係なくシエスタしつつ、延々じみぃ〜でもっとうざいハナシがつづくのだ。と、ゆーわけで、おくればせながら前回の続き。

コジレ

コジレも理想主体性と自己身体性の問題が大部分であると仮定するならば、これは中産階級特有の問題であり、しいては中産階級が理想主体とした西洋近代=<公>的自己と、あまりにもかけはなれた虚構的自己身体性=<私>的自己の齟齬とも言えるのではないか…

思想のローカル展開

ふみあしさんの立てた<反/脱/非>というスタンスid:hizzz:20050802#p9は、なにか厳然たるもの=「主」があって初めて成立つものだ。日本の歴史の特異なトコは、常に実質支配と名目支配が常に分化してた…というより、実質支配権力が自らを保証するというカ…

原理論と現状分析論

その死屍累々をなんとかしようとして、別の「正論」をもってきたところで、そこにはまらないひとはいくらでもでてくる。ま、いたちごっこではある。しかし、そういうループで癒されたりエクスタシーを覚える方もあるであろう。が、そゆ言論プロレス&教条を…

運動の快楽

政治的立場の上下左右前後関係なく、職務以外で眉間にしわよせて「ブッシュのヴァカ!」「朝鮮氏ね!」とがなりたてることに心血をそそいでいる方々は、さぞかし世界平和と人類愛にみちみちていらっしゃる心の広い方なのであろう。が、何故か、そういうパフ…

問題解決

なぜなら、「抵抗」は問題解決にならないからだ。むしろ抵抗論ばかり跋扈すると、問題解決の抵抗=ストッパーにもなりかねない。これでは本末転倒もいいところだ。抵抗運動するなら、「どう抵抗するか」よりも少なくとも次の手立てを考えて抵抗して欲しい。…

「抵抗」への抵抗感

社会との関係は「抵抗」というふるまいでしかないという風な独特な左派意識に対する違和感が、ワタクシにはある。 「抵抗」が目的とする「勝ち/負け」による均衡=いわゆる55年体制ってのかな?その方法論はよりよい社会を築けたのかという過去検証がなされ…

原理主義とコジレ

id:hizzz:20050802ふみあしコメントへの感想文。

9.サイケデリック・トランス

ところで、UTSについて論じていたhizzzさんの書き込みの中で、<反/脱/非>という余計な図式が出ていましたが、それは元々自分がUTSを読む際に勝手にでっちあげ、hizzzさんに伝えたものデス。こんなテキトーな図式に頼るから、UTSと、社会の最先…

8.再現性の問題

しかしこのような、不毛意識や閉塞感と、代償的に召還されるスピ的なものの間のカップリングこそ、68年以降の日本というローカルな空間でラジカリズムを希求する際の躓きの石、あるいはそれを歪めてしまう歴史的制約なのではないでしょうか。それゆえ自分…

7.左翼と文化運動

以上のような日本の議会外左翼の状況は、場所的・時代的特殊性を考慮して「階級闘争ヤンキー」を「動員」しようとする左翼的<段階論>が、現在の日本では完全に失効してしまっていることをよく表していると言えマス。そして、このことを誰よりもよく判って…

6.議会外左翼

日本という閉ざされた空間で、議会外左翼たちが、「革命はいつやってくるのか?」「変革の担い手となる階級はどこにいるのか?」と問いつつ、68年革命的な「中産階級の文化的ラジカリズム」を担う中産階級ドロップ・アウト組をいくら探そうとしても、見つ…

5.思想のローカル展開

また、上野さんはジャパン・ローカルなことにこだわるのは好まないと思いますが、自分としては、この「死屍累々」化した人々は、明らかに「日本的ポストモダン」(椹木野衣的に言えば「日本という悪場所」)の閉塞と深く関わっていると考えていマス。日本は…

4.死屍累々

しかしそうは言っても、「北田さんの本や鈴木さんの本と比較してはいけません」などと言って性急に切り捨ててしまったのには、正直言って自分も引いてしまいますた…。彼らとのスタンスの違いをはっきりさせるためにもどんどん比較していくべきだと思うし、そ…

3.UTS

さて、やっと本題デス(笑)。UTSは「イデオロギーでパーティを語ったり、動員したり」して既成左翼と同じ轍を踏んでいるという、上野さんが反撥してやまない読みを誘発してしまったのは、ヤッパ、この本絶対に面白いとhizzzさんにヘンに煽ってしまった俺…

2.「公」「私」+「個」

ところで、伝統的な「公」「私」という2項以外に、そこに潜在的に含まれていた「個」(対他的コミュニケーションの契機)という第3項が、それとして析出されてくるようになったのには、やはり時代的背景が感じられマス。「公」(地位や役割の体系)が自明…

1.社会との関係

なんか自分にとって「敵」と言うと、正面からガチンコでぶつかる相手というイメージが強いから、hizzzさんが切り捨ててはいかんぜよと言っているのは、「敵」という言うよりも、敵/味方が対峙する敵対関係には直接入ってこない、もしくはそこから零れ落ちる…

原理の代償

月が変わってしまったけど、id:hizzzz:20050715のつづき。許可を得てふみあしさんのミクシィ掲載コメントを転載。長文なので、当方で勝手にタイトルつけて区切りました。