2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

テレビ時代=テレビ教育国家の黄昏

今年9月時点の普及世帯は約2350万世帯で、政府などが目標としていた2600万世帯に比べ250万世帯少ない。普及対象の全5000万世帯に対しては約47%にとどまる。景気悪化の影響で年末のテレビ商戦も期待薄となっており、政府や関連業界は普及…

皇国のセルフ・ディフェンス・フォース

朝生『田母神問題と自衛隊』。田母神発言は「言論の自由」と「政治コントロール」の問題点に分かれる。その内、田母神個人の言論の自由を有していることについては、誰しも認めるところであった。問題は、政府機関の一員でありながら政府政策に逸脱もしくは…

大山鳴動してネズミ1匹

元厚生事務次官夫妻刺殺連続事件。「年金テロ」と煽りたて、情報もなにもないのにもかかわらず連日トップニュース扱い。なんせ、夜の7時のNHKニュースのトップのコピーが「犯人は右利きの可能性」なんだもの。小泉容疑者が「自分は左ききだ」と犯行声明…

人権マイナスドライバー

秋葉無差別殺傷事件でダガーナイフを販売しない≒所持ダメになったっつーのは結構知られているようだが、このほど「マイナスドライバー」を持ってたひとが捕まり、実名報道。 25日、直方市直方、無職、(フルネーム記述)容疑者(59)を、同日午後2時3…

審判を仰ぐもの

麻生vs小沢の国会討論が実現したけど、なんだかな〜でパッとしないまま終了。しかし「国民の審判を仰ぐ」ことは、国会議員だけではない。

衛生と健康福祉

もうひとつ、見逃せない流れとして1950年代前後は「精神保険福祉」という思想が国際的潮流として台頭したことだ。 1948年にWHO発足、国際精神保健連盟WFMH結成した。そこで、国際疾病分類がなされ、「精神障害」が規定された。49年には国立精神衛生研究所NIM…

1950年前後の米国社会不安と保守化

ちなみに日本の大麻規制の経過は、1947年2月「繊維を採取する目的による大麻の栽培に関する件」GHQ覚書→4月 厚生・農林省令第1号「大麻取締規則」→1948年「大麻取締法」成立。1945年9月2日ポツダム宣言受諾した日本は、GHQ管理下に1952年4月28日まであったの…

大麻規制はデュポンの陰謀???

id:inumashさんが「日本で大麻が禁止されている本当の理由」は「アメリカに言われたから」とした趣旨の記事で、米国が大麻規制したのは「合成繊維/化学薬品振興のため『マリファナ課税法』が成立」したのが事の始まりとしている。 米国内の産業転移を促進す…

火のないトコにたなびく煙

大麻の所持・栽培で、慶応・法政・早稲田等の大学生が何人も逮捕されてたことが報道され、大麻解禁論が盛り上がっているようだ。だが、その規制史観にアヤシイ陰謀論がはいりこんでいて、ちょとビックリ。

小室関連楽曲の配信・放送自粛と、善良なる視聴者

音楽芸能タレントを「アーティスト」と言い出したのは80年代が始めだが、90年代になってそれは、もはや当たり前のようになる。そんな時代に芸能タレントを格上のアーティストに仕立てて売り出すプロデューサーとして脚光を浴びたのが小室哲哉その人だ。彼が…

アート文脈に乗った、爆発アート・蔡國強

さてその広島市現代美術館では現在、『第7回ヒロシマ賞受賞記念 蔡國強展』が行われている。 現代美術を通して世界へ平和を訴えた芸術家に贈られる「ヒロシマ賞」(広島市、朝日新聞社など主催)の第7回受賞者で中国籍の現代美術作家、蔡國強(ツァイ・グオ…

シャレがハズれてカッコ悪い、Chim↑Pom

アート界隈では、ここんトコちょっと話題になっていた事件。 アート集団Chim↑Pomが、広島市の上空に飛行機雲で「ピカッ」の文字を描いていたことが判明し、ウェブ上で様々な議論をよんでいる。同パフォーマンスは11月に広島市現代美術館の企画展に出展する作…

アート文脈に乗ったつもりのエンタメの綻び

昨今は「1億円プレーヤーをめざす」といきまいてる社会派アーティスト様のその語彙矛盾もさることながら、債券化・エンタメ化した現代アート周辺業界そのものがバブルという感覚がないまま、世界同時金融崩壊に影響を受けたアートバブル崩壊によって淘汰さ…

HOPEの行方

ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は5日、大統領就任後初の年次教書演説を行い、世界で起きている諸問題の原因は米国にあると非難し、欧州での新たなミサイル配備計画を発表した。メドベージェフ大統領は、米国のミサイル防衛(M…

さよならブッシュ

ファンシーが一番似合う大統領だよ、いい夢をみてやまなかったジョージ。 さあてアメリカは、果たしてこの悪夢から覚めることはあるのだろうか?

マケインとペイリン

巨大な田舎アメリカを代表する共和党。キリバリ合成を絵画と馴染ませてないトコがちと残念。 ヒラリー・クリントンがオバマに負けてひな壇から退いてから、マケインをさしおえてフォトジェニックとなったのは、共和党副大統領候補に抜擢されたサラ・ペイリン…

オバマとマケイン

日本語でも「小浜」と「負け院」とIE変換するけど、若くて1年生上院議員な経歴のオバマと、72歳と高齢なマケインという双方の弱点をちくちく。完成度高し。オバマの「人種」が、最後まで選挙の大きな要因になると言われてたが、それじゃあとこさえられた、…

アメリカンドリームの行方

バラク・オバマ米大統領選勝利に乗じて、この間目についたひとん家の国の風刺ネタをハイクっぽく掲載。米国政治パフォーマンスのセンスは如何に。*1 *1:ちなみに右の写真は「影がうすい」とはてブでコメントされてしまった、次期副大統領バイデンのオフィシ…

聖(ひじり)と権力

前回id:hizzz:20081028政治運動のハナシでのid:muchonovさんのコメント 「常にトータルな一貫性をベースとした上での個々の表現活動といったバランスで構成するマネジメントとメディア戦略」についてですが、これってL=Sが批判的にとらえていたエンジニアの…

斥力を利用した権力、ヒエラルキーの中抜き

そんなに無理を捻じ曲げてでも接続させたかった、南朝・吉野とはいったいどのようなコトだったのであろうか? 日本の歴史の特異なトコは、常に実質支配と名目支配が常に分化し、実質支配権力が自らを保証するというカタチをとることがなかったのであるがid:h…

皇国史観のルーツ

近代以降の日本主義についてはid:hizzz:20080401に書いたけど、もすこし歴史を逆走して偽史創生のルーツをさぐってみる。 id:hizzz:20080401#p2では端折ってしまったのだが、明治期にも一大歴史教科書論争があった。「南北朝正閏論」で明治44年南朝正統に歴…

ネ申の国を仕切る、オレ様

国会議員たる自分よりいち早く閣僚になり全国区の知名度を得た妻の夫という立位置をひっくり返さんと気張ったのかどうか、大蔵省出身国土交通相・中山成彬の連発トンデモ論と出る出ないなマヌケぶりとか、随時アゲンストウインドを演出して大物ぶる石原慎太…

聖性イメージの簒奪戦

それがどんな時代であっても人々全員が幸福で満ち足りた人生を満喫している訳ではない。 こんなハズではなかったと本当の自分を求める人は、理想と現実の擦り合わせの中での人格生成努力ではなく、あるべき理想的自己がすっぽりはまる世界観を作り上げる方向…