2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

流動化とダイバーシティ

グローバリゼイションの波は、企業にとってもその雇用形態を変えざるを得ない。顧客が多様性をもっていれば、そりゃあ対応するほうも同質均一をもって良しとする訳にはいかないのだ。国内企業でも昨今の企業買収の波でトップが外国人経営者に変わり、外国人…

「格差」という言葉でごまかさる「貧困」

ワタクシは、常々「ニート」だの「ワーキングプア」だの「経済格差」だのという言葉に隠された欺瞞がもう鼻についてならない。ニートやワーキングプアやネットカフェ難民は、全て若年学卒無業・低賃金者問題に収斂してしまい、「経済格差」という場合もそう…

アジテーションよりゃ、納得・お得がソリューション

最近あちこちのブログで「トリアージがどうこう」てな話題が展開しているようだが、火元は社会学徒に経営学を教えた感想をつづる>ケーキ 副耳コラム。 ま、経営判断のベースとなる最適合理性の説明に「トリアージ」=ゼロサムな究極の判断を出したのは、そ…

アート・アクティビスト達の冬

会田誠によってぐずんぐずんになっている、リニューアルした『美術手帖 2008年 05月号』。リニューアルする前はどーだったかというと、山ほどの批評言説が、アート作品そのものを離れて乱舞し、それと広告主の美大予備校や団体展公募や画廊とのあまりの乖離…

願望にかなわない事実よりも、 願望にかなったウソを追及しつづけた遂行的矛盾

「他人が見ている青と自分が見ている青が同じかどうか確かめることはできない」というヴィトゲンシュタイン流の問いもこの問いに限り、偽の問いとして斥けなければならい。そもそもわれわれは「自分が見ている青が自分が見ている青と同じかどうかすら確かめ…

誰でもピカソ?

ざらっと、アートのおさらい。神=クリエイティヴ(天地創造)=公共=絶対権威な中世・近世封建主義に代わって、ブルジョワ市民社会と「神は死んだ」モダンアート誕生によって、人々は個々の感性で独自の芸術観念を確立できるチャンスを得る。それは職人か…

『美術に限っていえば、浅田彰は下らないものを誉めそやし、大切なものを貶め、日本の美術界をさんざん停滞させた責任を、いつ、どのようなかたちで取るのだろうか。』

…という会田誠の絵画作品がある。>http://www.momoti.com/2008/05/post_14.html この絵は所謂「判じもの」なので、文字通り浅田彰にケンカ売ってんのか以外は、現代アートに関する幾つかのネタが判ってないとなんのことやら、さぱーし?ということになる。 …

あえてするゲームをあえてするゲーム、という死

佐伯祐三が意気揚揚と美術の本場おフランスに乗り込みブラマンクに自信作数点を見せにいったところ「このアカデミックが!」と小一時間さんざん激烈に罵倒されまくった、とゆーのは日本近代美術の本質的姿勢を表す実に有名な逸話なんであるが、、、と、ゆー…

ローアーミドルの家計バランスは、有無をいわさず、ひたすら地道

若者の炸裂する趣味の消費生活はid:hizzz:20070401#p3で見たとおり、赤字収支が半分以上だったりする。『主婦の友』最終刊号の特集記事も「年間あと30万貯蓄アップ家計診断」でござる。ま、いきあたりばったりな生活してると、なにか不慮の事が起きると途端…

家計簿の友の戦前生活

生活収支といへば、家計簿。家計簿といへば、『主婦の友』。婦人雑誌と生活変遷はid:hizzz:20080215#p1でカキコした通り、『主婦の友』最終刊号が出た。そこに91年間のダイジェストが別冊付録としてついてきた。発行者の石川武美は、読者層を「中流の下」と…

生活収支から見えてくる時代変遷

他人の生活と収支というのは、下世話なことではあるだけに最も興味をソソられるネタ。で、それをのぞき見するのはなんといっても家計簿である。 前にもカキコしたが、古くは加賀藩の武士・猪山家の家計簿から一家と付き合うその周囲の幕末社会変動の乗り切り…

雇用保険の国庫負担廃止、キターーーーーーーーー

財務省は8日、雇用保険制度の財源の一定割合をまかなっている国庫負担を2009年度から廃止する検討に入った。社会保障費の伸びを毎年2200億円圧縮する政府計画に組み入れる狙いだ。雇用保険の積立金残高が5兆円近くに達し、国の負担なしでも給付に影響はない…

外国人研修生及び技能実習生に首を挿げ替える人員コスト政策

id:hizzz:20070610でかいた通り、コムスン偽造で広く明らかになった介護制度の破綻は、介護士ばなれを引き起こした。夜勤等があって肉体的にハードワークなのに賃金upもないのなら、そりゃあちょっと出だしから考えちゃうのは当たり前だよな。介護職員の賃金…

ひきこもりの高齢化

都は昨年7月、ひきこもり専用の電話相談窓口を設置。今年3月までに本人や家族から寄せられた相談件数は延べ1190件で、このうち性別や居住地を申告して相談窓口の利用登録を行った対象者773人のうち、40代以上が17%、30代が29%、20代が…

終身雇用の幻想

国が行っている労働力調査によりますと、パートや派遣など正社員ではない非正規雇用の労働者の数は去年、前の年より55万人増えて1730万人余りに上って過去最高になり、働く人全体の3分の1を超えています。政府の社会保障国民会議ではこうした現状を懸念して…

社会のエアポケット

前回の積み残し。