岡崎京子

最近フィールズメイトに再掲載されてた「ヘルタースケルター」が単行本化したりして、色んなトコでとりあげられている。2001年にも文藝のまるまる一冊特集号がでて、こーゆーのを「再評価」とか「ブーム」とかいうんだろな。が、しかし、なんかずっとその「扱われ方」に釈然としないものを抱いている。特に、椹木野衣とかの思い入れたっぷりなウエットな奴。はっきりいやぁ、なんか「ムカツク」もし「シラケ」もする。どうもその熱狂とシラケの背後にジェンダーがどっかと腰をすえているみたいなんだな。
いまココにいないから安心して慰さめる
絶対安全地帯からの教養=支配としての「女性」
「男性」的な愛玩
「聖女」信仰
自己愛
…という、感じかな。岡崎京子椎名林檎を大絶賛し、語る支配って共通するニオイを感じる。彼女達が匂わせる「女性」とは一見カゲキなようでいてその実常に消費者としての「男」の必要を陰にうかがわせたりする。そのニオイをキャッチし、(いずれも現在に生きにくいコワレキャラであることにより)男性は安心し、それをもって「女」を解ったと語りあげるソレ(いまココにいない存在)に、いまココにいつづける女性はうんざりするのか。
勿論、好きな作家なんだけど、その評価が異常にバランスを欠いているような気がする。そのうち、もっとちゃんとカキコしなきゃいけないだろうけど。。。