2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

政治的殺人

見付かった遺体は、星条旗にくるまれてたという*1。イラク入りする前にレバノンテルアビブに滞在してたというのも、アルカイダ系連中にとってはかなり刺激になったとする向きもある。ネットに流れた拘束ビデオで彼は小さく弱々しい声で「すいません」といっ…

イラク人質殺害確認喜悲劇

今回の事件はid:hizzz:20041030でカキコしたが、その後31日バグダッドで発見されたアジア人らしき遺体は、香田証生さんと指紋照合されたらしい。最悪の結果が確定しつつある。そのひとがドコのダレであろうとも、改めて故人達の御冥福と遺族へお悔やみを申し…

ジコチュウ

ちょと前、2001年のアジア14都市での15〜54歳の男女調査が博報堂であった。それに拠ると日本は、一番「現状満足」が低く自分への関心が高いが、香港や上海に比べ「自己充実」欲求が低く、「流行には刺激を受けたくなく」「多くの人からかわいがられたくない…

ラヴ&ピース

イラク人質事件ということで、先に人質になって開放された5人と香田さんは比較される。そして、香田さんのイラク入りは「個人的理由」だからよけいダメなんだそーな。先の5人の元人質や平和運動家とやらの中にも、そういう論調があるという。なんだかなぁ、…

ダイハード

ワタクシここんトコ、ネットをヲチする暇がない為、オンラインニュースをいくつか読んだ程度でこれを書く。 イラクで香田証生さんらしき暴行された遺体が発見されたようだ*1。なんともむごく、いたわしく残念な結果。母親が会見され一生懸命フォローなされて…

国が育てる「サイエンスライター」

http://www.asahi.com/science/update/1020/003.html なんだかなぁ。まずもって官僚が自分の作文を分かりやすくカキコすりゃーいーんぢゃん。そんなんより、高木仁三郎がやってきた「市民のための科学」みたいなのの方が、めちゃんこ大事やん。あ、お上の政…

国が燃える

南京事件をめぐる宮本ひろ志マンガへのクレーム。あちこちでとりあげられてるから、今更カキコすることもないんだけど。が、共感と反感の対立軸の中で選択肢を潰していく「集団自殺」行為は、いつの間にかのっぴきならないトコで立ち往生することが、いっぱ…

練炭オフで集団心中

この事件については、↑のような不謹慎な言い方をあえてする。またぞろネットの闇とかもちだされている。生きている上で発生する色々な不安を払拭する手立てとして、一番てっとり早いのが、自己の強度を高めることだ。で、自己の強度を確認する最大のツールは…

細木数子

「占いは釣り針の先の餌」だ、そーだ。易は変化と精進の学問であって断じて運命にひざまづくことではないという(@文藝春秋11月号)*1。最近の「個性を売り物にしてる」タレントに対する彼女の辛口コメントは、確固とした旧来人生観のパターン化してるから…

オレオレ詐欺

なんにせよ被害にあわれた方は、気の毒ではある。が、いろんな亜流が出てきて、なんだかその騙りの進化とゆーか、応用パターンがすごく面白い。「騙りの文化」って、我々が自明とするセオリーに忍び込むツールでもある。ひとってホントにみたいものしか見な…

電車男本

週刊新潮の電車の中刷に「電車男」が出てて、うにゃっと、目が覚める(笑)。R25に続いて?、とうとう週刊新潮までも…とおもたら、アレなんだな。書籍版元なんだな。>新潮社 なぁ〜んだ、マッチポンプ。しかし、釣られて本を見たヲヤヂの感想はゼヒゼヒ聴取…

けもの道ひとすぢ

う〜ん。ここんトコ仕事ひとすぢに生活してたら、どーも世の中、台風いぱ〜いくるわ、浅間山噴火だわ、地震は起こるわで、気がちる言い訳にはことかかない。てへへ。

発想と技術と場

人間は慣性の動物であるから、なにか新しいもの対応の変更を迫るものが現れたとき拒否をするのは、それまでの生活行動を守るという動物的本能からいけば、自然な行為である。それを納得させるには、納得させる為のカタチ(実証に基づいた概念のビジュアライ…

なしくずし現状維持

例えば、倫理エコ派(原理還元主義者)の反発は、ゲノム学ではそれは稲穂の国の象徴・イネに集中する。遺伝子組み替え作物に対する根本的疑念。農薬商売転じてゲノムでパテント商売替えした化学メーカー独占商法への反発。日本の根幹食料=イネの商品化政策…

善意の自己完結

バーチャルシュミレーションを手に、現在社会科学と自然科学を統合する唯一?のイデオロギー、エコロジー/環境保護という視点から、ゲノムプロジェクトにも物言いがつけられる。しかしその根幹は生命の根幹(自然=神の領域)に手をつけ改変するということ…

閉じたロジック

そもそも日本では「科学的論理思考」はイデオロギーとして流行れども「科学哲学」はマイナー。自然科学では、生命倫理学は出来立てで、まだまだらしい。人文科学が文化/伝統重視で後ろ向きの文献頼りな従来的価値観にひきづられて対応できないのなら、んぢ…

DNA還元主義

先週報道された、警視庁が犯罪者DNAデータベースこさえるニュースを聞くと、シロウト目には、竹内なんとかあたりが喜びいさんで書き飛ばしそうな何でもDNA、還元主義強まるか〜と、ウンザリ。んが、ゲノム学自体は、むしろ逆。ワトソンの唱えたDNAが生命の根…

ポピュラー・サイエンス

…てな訳で、岸 宣仁『ゲノム敗北ー知財立国日本があぶない!』ISBN:4478240973、この本は分厚い、3センチ強ある*1。「ゲノム」専門科学分野感覚とあいまって、読みこなすの大変かな〜と思ったのだが、いざ読みはじめると面白くて一気読み。元々ダイヤモンド…

仕事のポピュラリティ

また…ってゆーか、まだ台風って発生してんのかぁ。ああ、また長くなっちゃった。前回のつづき。

研究者

本では、DNA二重らせん構造発見のカリスマ、ワトソンが、日本の研究者に対してはプロジェクトの相応の負担を強くせまりつつも、米国議会に対しては日本脅威論を言い立て、主導権を握り予算を獲得し国際プロジェクトをたちあげていくさまが描かれる。カリスマ…

国際協調と産業化

「国際協調」ああ、ぬぁんて字図らは美しいんでしょう。表で手を組んで裏で壮絶な競争というのはよくあるハナシ。「国際協調」ちうよりも、実際は「国際強調」のプレゼンス意図ってことかな。 日本のゲノム解読は、都合3回の外的脅威(解読終了宣言)にさら…

ゲノム敗北

ヒトゲノムプロジェクト解読完了宣言のニュースは去年大々的に流され、そゆデカくてハデなことの大好きな小泉首相がなにやらパフォーマンス(世界6カ国の首相による共同声明として発表)してたのは、記憶に新しい。ゲノム解読は1991年に国際間プロジェクトと…

Winner?

先週、独)農業生物資源研究所(生物研)のゲノム研究グループ長・佐々木卓治が、国連食糧農業機関(FAO)よりイネゲノム解読プロジェクトの功績を評価され、国際コメ年・科学コンテストの最優秀賞を授与される運びとなった。ふぅ〜ん、そりはメデタイとおも…

一日の中で、誰かが私の天使になる。

こないだ亡くなった中島らもが、3年位前にTVで35才でアルコール依存症になり、40に入って鬱病になり、生死のフチをさまよった体験を話した。その中で「一日の中で、誰かが私の天使になる。それは、近所のおばちゃんかもしれないし、そこいらのおっちゃんかも…

生煮え

え、なんかかんかカキコしてるワタクシはどーだったかって?幼稚園に入園1ヶ月目でちょっち園外に出てあちこち行った末に自宅に戻った処、園長&担任がいてなにやら大騒ぎしていた。園は自宅から電車で3駅程先にあり、通常はスクールバスでぐるぐる1時間程回…

反動の反動

kmiuraさんは、激しい校内暴力体験をお書きになられてる。80年代って学歴神話=大学にいきさえすればなんとかなるっていう価値観が世間的に通用した最後の時代なんぢゃないだろうか。70年前後の学生運動のアツイ闘争=祭りが終わった後の反動シラケ、先生も…

from left to right

id:kmiura:20040926で、kmiuraさんが、水村美苗『私小説 from left to right』を読まれて日本と米国でゆれた10代をお書きになられている。id:sujakuさんに拠ると「主人公の美苗は、心を閉ざしながら、一心に、樋口一葉から太宰治までの“日本近代文学”を読み…

自己流

いろんな人生あれど、たとえ既存規範に沿っててバリバリ保守に見えてても、大なり小なり人生は、自己流で営んでんだと思うんだ。だって、年取っていつかは死ぬ*1以外は、人生全て未定事項の連続なんだしね。 *1:中島義道『どうせ死んでしまう……』