ダイハード

ワタクシここんトコ、ネットをヲチする暇がない為、オンラインニュースをいくつか読んだ程度でこれを書く。
イラク香田証生さんらしき暴行された遺体が発見されたようだ*1。なんともむごく、いたわしく残念な結果。母親が会見され一生懸命フォローなされてたが、そんな死に方をさせるために、我が子を生んで育てた訳ぢゃない。
ワタクシは、他所の土地で第三者を巻き込んで粗末に命のやりとりをしてる外国人連中(米国、アルカイダ)のやってることには、髪の毛ひとすぢの共感もない。香田さんの行動をバカよばわりするのなら、イラクを呑気な貧乏旅行すら出来ない状況下に陥れ、日々資本&人命投下させて状況悪化させてる方が大バカである。今回のこの殺害は誰の何の為になったというのか。アルカイダ系テロ組織のPC(ポリティカル・コレクトネス)プレゼンスってやつか?日本に向けての。
最初にこの人質事件を耳にしたとき、一昨年ベツレヘムで戦闘状態のにらみ合いがつづく最中の聖誕教会を観光した20代カップルが、「アンビリーバボー」とばかりに全世界的にAP配信されて、とーぜん国内の保守派はおろか反戦派までもが「恥さらし」と、呆れ非難集中したニュースを連想した。
だけどさー、人の常態、在りようとして「異様」なのはさ、いったいどっちなんだよ。「武装勢力が逃げ込んだ」り「一般市民が立てこも」る教会や「テロに巻き込まれないように外国人を断る」宿泊施設とさ、世間のニュースなんか把握せずにノンキに観光するカップルやいきあたりばったりの貧乏旅行とさ。
「恥さらし」ちうんなら、そんなトコで延々殺し合いしてるほうが圧倒的に人間として愚かだよ。どっちがしかけてどうこう…といった被害/加害意識もふくめてね。そういう視点しか思い付けないという視野狭窄な生き方もね。
彼等を平和ボケというのなら、そゆ武装集団は闘争中毒生活とでもいいたいよ。だってさ、そもそもかの地の対立も、ひたすらな当人にとってのイデオロギー過剰=政治化が紛争を激化させてるんぢゃんが。

*1:29日に発見された遺体は迷走の末、香田さんでないとされたが、そのひとが日本人であれイラク人であれどこの誰であろうとも、不本意なやり方で殺害されたという事実にはかわりはない。