国際協調と産業化

「国際協調」ああ、ぬぁんて字図らは美しいんでしょう。表で手を組んで裏で壮絶な競争というのはよくあるハナシ。「国際協調」ちうよりも、実際は「国際強調」のプレゼンス意図ってことかな。
日本のゲノム解読は、都合3回の外的脅威(解読終了宣言)にさらされた。2回は高速シーケンサーを大量投入した米国のベンチャー企業に、最後の1回は中国である。概要配列の解読をもって早々と終了宣言をする他国チームに対し、解読精度に拘り完全解読方針の日本チームは、その都度プロジェクト存続(税金投入)の意義が激しく糾弾された。しかし日米貿易摩擦とその後の米国ベンチャーのパテント独占ばかりを心配していたら、お隣の中国に追い付かれる寸前?ってことみたい。米国等に留学していた研究者が、驚異的な経済発展で続々と本国に帰っているらしい。なんにしても人海戦術なら、かの国のとくい技なんだしね。現在、政府はこれにこりた?のか、知財立国をめざして「ミレニアム・プロジェクト」なるものを推進している。しかしよく考えないといけない、かって「日米貿易摩擦」であわてて追随した姿勢と根本はな〜んも変わっとらんのだから。
経団連意見書
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2000/036/honbun.html
バイオテクノロジーの特許について
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/chousa/tt1210-005_tokkyo.htm