ポピュラー・サイエンス

…てな訳で、岸 宣仁『ゲノム敗北ー知財立国日本があぶない!』ISBN:4478240973、この本は分厚い、3センチ強ある*1。「ゲノム」専門科学分野感覚とあいまって、読みこなすの大変かな〜と思ったのだが、いざ読みはじめると面白くて一気読み。元々ダイヤモンド社『Loop』向け連載を経済ジャーナリストがまとめた本だから、シロウトでも、専門語彙&現象羅列の枝葉ジャングルに惑うことなく要旨をつかむことが出来た。こゆ仕事ってこれから増々すごく重要。今、理科教育の不備が声高に言われてるけど、教育制度や官僚システムをうんぬんする前に、上下関係な啓蒙主義ではなく社会に研究成果を還元していく相互交流とはいかなることか、考える必要があるかと思う。説明責任…ぬぁ〜んてカタいことはともかく、自分のやってることや専門分野のレビューみたいなのを自らカキコする学究者がもっといてもいいよなぁ。すそ野を広げることにもなるし、前回の最後にカキコした「学問セクト内での序列縮小再生産にしか道=学習方法論はない」という視野狭窄からヌケ出す第一歩かと。

*1:なんか最近の本、洋書並に用紙が厚くて束厚なのが流行ってないかなぁ?