21st Century Schizoid Man

イギリスでは、一定の精神疾患者に対して退院の際は保護観察者を必ずつけるらしい。しかしその時、患者の家族親族には一切アポをとらない。リストアップすらされない。なぜかとたずねたら「家族にも Life がある」と、こともなげに一言。成程。へたすると家族が振り回されて疲労困ぱいして倒れてしまってたりするものね。(--;;;;
これは介護問題全般にいえるけど、入院加療する程ではないがなにがしかの介護の必要がある状態に対して有無をいわずアマチュアの家族にそれを押付けるなんてコトは、どちらの為にもならない。その疾患に「環境」が関係してくるのであれば尚更だ。とどのつまり、今の医療では個々の症状という点に対しては対処しても、そういう個々の Life という面にはドコも対応出来ていないような感じがする。そうして精神疾患名ダケは、日夜どんどこ掘り出され細分化され量産され安易にバラ撒かれる。気づけば、あなたもワタクシもなにがしかの精神異常者としてカテゴライズ済、と。。。
別に病気だけでなくとも、なにか「異常」があると成人であるはずの当事者にいかず、親は、夫は、妻は、上司はナニしてんだと、ついつい、身近な関係者に苦情をもっていきがちの周囲である。個人のプライバシーもナニもあったモンぢゃあナイ。自分はその者の周辺にいるけど関係者ではない、がその者に対する苦情は持っている。そして、まず、関係者がなんとかする、なんとかしてくれるのがアタリマエと擦り込まれている。そうすると、関係者はどうしていいか解らない問題者をかかえこみ二重のバッシングで苦しんだりもする。そういうことが、平然とこそここで起こっている。関係者なら苦しみは分かち合って引き受けてナントカして当然???そんなコト、変だよな。
患者当人に Life はあるが、当然、家族関係者にも Life がある。その為にほんとうに必要な治療と社会を結ぶ方法、多種多様な環境を用意維持していく意志と実行。本当に「個」である「個」として接するというのは、こういうことなんでは。
しかしそれは、誰もメンドーなんか背負いたくないけどヤバそーだからとにかくとじこめとけとか、自分以外の誰かをアテにした口先ダケの博愛理想の押付け、、、なぁ〜んて野蛮ぢゃあないだろう?