出生率1.29

出生率が落ちてタイヘンなんだそーだ。日本の妙齢女性はみんな雅子的責務を果せってことか(苦笑)。北田氏は、「「ダンナが高所得で、介護の必要もない」女の人だけが、かろうじて複数の子どもを産めるんです。」とお書きになってはいる。実際は、そんな単純なコトではない。高学歴&高所得程、自分の生活優先で子供を持たない傾向が多いのではないか。
共働き夫婦が育児をキチンと考えるに考える程、どうしても計画出産になる。一番難問は保育園問題。育児に関わらず行政サービスはホント地域格差が酷い。その為のママさんネットワークはすごい。親子の生活がかかってるモンね。持ち家じゃないんなら、どうしても荒川区に住まなきゃならない理由なんか殆どナイだろうから、都合悪けりゃとっとと引っ越すよ。実際、出産計画というのはそういうことも含んで考慮される。そういうカタチの実力行使も有り。
貧乏人の子沢山って言葉が昔からある通り、出生率の希望の星は、ヤンキー。逞しい彼らは金がなかろーと結婚し子供を作る。いや、結婚できなくても子供を作る。出生率をあげたいのなら、そこに重点的に補助すれはいい。親はなくとも金もなくとも子は育つ。社会さえあれば。両親そろった家族/肉親第一という密着価値観がガンとして支配しているから、シングル家庭への偏見は消えないし、ステップファミリーや里親といった家族の社会的組換えも進まない。
高所得者には沢山産んで欲しいが、補助しなきゃならない底所得者には産んで欲しくナイっていう行政のホンネと、「良い子」の子育てid:hizzz:20030607#p3*1へとプレッシャーをかける「世間」がある限り、出生率は当分あがりっこないや。

男女共同参画白書 平成16年版
http://www.gender.go.jp/whitepaper/h16/danjyo_gaiyou/index.html
平成15年度男女雇用機会均等法の施行状況
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/05/h0528-3d.html

*1:リンク切れ修正しました (m__m)