脳科学

最近は、脳科学がハヤリだ。人体の秘境だもんな。いや、学問自身にケチをつけよーってえ訳ぢゃあナイ。脳科学が、「科学的根拠」としてなにかと脳科學してしまう昨今。
読売がまたぞろ出してきた「ゲーム脳」。誰かがカキコしてたけど、ゲームに限らずなんでも長時間動かず集中してたら疲れるしストレスもたまる。ああ、んぢゃあIT化はヤメにしよう。みんなキレやすくなるから。え、極限までリストラされてる昨今では、長時間労働で過労死するって?
そして林道義センセエが反ジュンフリの根拠として上げていらっしゃるのが、『話を聞かない男、地図の読めない女』本「男脳女脳」。うへぇ。
これは前にもカキコしたんだけど、「聞ない」は個人裁量、主観。「読ない」は個人能力、客観。比較対象としてバランス欠いてるし。charlieさんが「ゲーム脳」でおっしゃる通り「なぜその手法で「科学的に」実証しなければならないのか」は、これにもそっくり当てはまる。「地図の読めない」に関する認知は→id:hizzz:20040516#p2
お腹が空くといつもイライラ八つ当たりして、食べるとコロっと機嫌がよくなるひとがいるように、臨床的には、鬱だ躁だと心象をぐつぐつこねこねしてモンモンとしてる間に、ドーパミンだのセロトニンだのの数値を上げ下げしたほうが、さっくり解決するってことは実はよくある。しかしそれで「愁訴」自体は解消されはしたが、そゆケミカル操作で納得しない頭にはびこった鬱だ躁だのの「慣れ性」の変更に慣れない感情を処理するほうが時間かかってやっかいだったりして(苦笑)。それは、「別腹」てゆーか、アタマ違いってことかな?