而立

そゆ様子をみるにつけ「イマドキの若者は」などど説教始める世代で常識な論語では、「子曰く、吾15にして学に志し、30にして立つ」。ってことで自立すんのは、30歳なんだよな。そんでもって40でやっと「不惑」。んで、50で天命を知る。ってことで、仕えるに値する者がいないと、一生さすらってた孔子は、結構イマドキかもねー。ま、孔子みたいなカタイのでなくとも、無限大自由をもとめて人智を離れる仙人達(列仙伝/神仙伝)とかの例もたんとある。ヲヤジは煩く抑圧するパワハラだとかいう前に、大卒者たる「教養人」なら、即座にそのくらいの返し<<「論語読みの論語知らず」という伝統芸>>をしてやれよ(笑)。
まあ、青くさいのも高校生ぐらいならともかく、身のフリ方は「(学校が斡旋する所への)就職」ダケしか考慮しないで、それがうまくいかないと、「学校」のせいにしたりコジレたりするというのも、ちょっとあまりにも「学校社会」幻想に特化すぎで、社会性を喪失してるか、と。*1
なにかにこだわった末、大学院までいくとかいうのではなく、こんなに流れが早い不確実な時代だからこそ、そもそも大学/大学院という社会的に確定された権威な立ち位置(居場所)を必要とする人にとっては、巌のような場所に安定を求めがちな「堅実志向」が逆に災いしてるのか、も。*2

*1:これについて、「学校の就職指導&スキルトレーニングがヘタレだからもっと強化を」という向きは多いが、そんな教授ーお勉強君姿勢でこと足りるとする考えが、どーかと。少なくとも、そんな意識(教えてくれないから出来ないのは当然だから、やらない)の者を、高待遇までして積極的に使うメリットがあると思わないのは自然であろう。それは、世の中が資本主義であろーが他の主義であろーが、普遍的事実なのではないだろうか。http://d.hatena.ne.jp/hizzz/20040516#p1

*2:中卒/高校中退者と、大卒院卒者とでは、今日明日の生活がかかってる者とワンランク上をめざした自己充足の為のカタガキさがしとでは、ニーズもウオンツも違うのに、「35歳以下の若年失業者問題」と一括してしまう「ニート」というくくりは、失業者とカウントされる側にとって害が大きい。