ハカセなラオチューが大量発生

ニートつーと、若年低学歴失業者(中卒/高校中退)というよりも、日本では学卒無業者(大卒/院卒)のことを指すことが多いんだけど、その学卒無業問題は、お隣の中国でも大変らしい。そゆ人々のことは、「傍老族」という。安直にかたわらでフケてく人か?とおもったが、「親によりかかる者達」パラサイトの意らしい(http://blog.goo.ne.jp/gokenin168/d/20050222)。しかし、「ニート」なんてうすっぺらな言葉より、はるかにイメージしやすいっすなあ。「ニート」という言葉になんでもかんでもぶっこんでワケワカメになってるよりも、「傍老族」、使いません?>エライしと

そんな中国の去年の大卒者は約340万人いたが、内約120万人が卒業後就職できなかったそーな。そいでもって今年は400万人!!と予測。大学定員そのものも5年前から増えた割に、供給先がおっつかないとゆー、需要と供給のアンバランス。さすがに中国、ケタが違うなぁ。。しかし、そもそも、なんで大学がそんなに膨らんだかといえば、一人っ子政策の元でのエリート志向の広がりと、高卒者の失業対策としての大学進学が原因だとか。
http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2006_2/china_01.htm

んで、ご多分にもれず大卒の失業対策としての大学院進学も膨れてると、いう。儒教からの伝統を引き継ぐ学問立身出世つーのが成り立たん。毎年100万人単位の無業者が溜まる予定、「失業」ない筈の共産党政権下で。いや、そもそも大卒以外でも雇用のミスマッチは深刻な問題であり、1,400万人が失業するという試算だとか。。。
http://www.jil.go.jp/foreign/nna/backnumber/0217china.htm

その感じでいくと、この数字は、うう〜ん、これは又、第二の天安門か?とか妄想する向きもいるんだろうな。だからこそ、ますます経済政策を重視せざるを得ないだろうということもいえる訳で、そうするとカモがネギしょってきてくれる隣近所と、建前はともかく、実質上いつまでもモメてる訳にはいかなくなる。

中国は広いからいろんな人がいるんだろうけど、普段接する中国人の方々は、たとえ会社に属していても一蓮托生に絶対にならず、もうけの仕組み=カタチを把握すればずぐ自分で起業しようとする。だから、その状態に利なければ、いつまでもじっとしていない。ま、しかし、異国に出稼ぎにいくような人は、元々フレキシビリティかつバイタリティあふれた人なんだろうから、そゆ人をもって国のメンタリティを計ることはしちゃいけないんだけど。

そいえば、フランスで今月、政府の新卒者就労対策に怒って学生22万人(主催者発表40万人)がデモ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/fra/news/20060209k0000m030119000c.html