(追補)政府、「おわび」首相謝罪談話を閣議決定

ドミニカ共和国移住問題の早期かつ全面的解決に向けての内閣総理大臣談話
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2006/07/21danwa.html
7月21日、政府は反省とおわびの首相談話を決定し、損害賠償請求訴訟原告団と面会、直接謝意を伝えた。官房長官はこの謝罪談話について「司法の判断とは別に政治・行政の判断をすることとなった」と説明。補償問題に関しては、「特別一時金」名目で原告を含むドミニカ全移住者約1300人に対し、移住期間などを基に一人頭50〜200万円を段階的に支給していく方針と、2つの日系人団体(国への提訴の是非をめぐって、原告団「ドミニカ日系人協会」と「日本ドミニカ友の会」に分裂した)を通した「移住者保護謝金」拡充を含む高齢/貧窮者支援や融資負担軽減策(ODA)を打ち出した。
これを受けてドミニカ移住原告団は高裁への控訴を取り下げた。これは、当初「遺憾の意」という表現に強い不満を表し、明確な表現を求めてたことが受け入れられたことと、高齢化と貧窮に喘ぐ中での裁判維持を苦慮した原告団の苦渋の決断であろう。