みんな「政局」が好きすぎる!

てゆーか、誰も法案のコトなんか考えてナイのだ。

●報道された攻防の流れ(2007年)
1月26日 安倍首相、国民投票法案の今国会成立に強い期待感表明
2月15日 自公、法案を憲法記念日までに成立させる方針を確認
3月 8日 「対決姿勢のほうが得策」民主、法案成立に難色を示し出す
3月31日 小沢&鳩山、独自修正案を衆院提出する方針確認
4月 1日 中川政調会長、民主反対でも衆院通過強調
4月 4日 菅代表代行、自公修正案に反対表明
4月10日 自民、民主との修正合意断念
4月11日 野党各党、委員長職権での12日委員会開催に一斉反発

年末の法案の運びを見て、支持率が落ちてきた安倍が、ここ一発「実績」をこさえて強いトコを見せようと戦後レジュームの転換の一環として「憲法改正」を主張。すると、今迄、迷走する党内事情をすべからく外「政局」に向けることで延命してきた小沢は、来る選挙の年に向かって安倍政権に華を持たせまいとして、ゴネはじめる。しかし今迄修正案に協力してた手前、明確に反対できない。無理難題をいっても「強行採決」してくれた方が、改憲〜護憲取り揃えてる党内事情上都合が良い。なおかつ、都知事選等での迷走を忘れさせる大きな争点として、大いばりで野党共闘出来る。さらに、「3年後」憲法改正法案が出た曉には、いっそうプレゼンスが示せる*1胸算用も。無論、安倍政権にとっては「断固とした指導力」強さをアピールしつつ法案通過という大成果が出せる。蚊帳の外で出番なかった社民党共産党にとっても、これで護憲&一貫した「政治的正さ」をアピールできる場が出来る。また委員長が、質問途中で審議を打ち切り甲高く抗議して委員長席に詰め寄る辻本清美というオイシイ絵づくりに協力?しちゃうんだわ。政策論争よりも政局論争の方が大好きなマスメディアは、ここぞとばかりに活き活きと総力取材して見せ場を売りまくる。
かくして全ての思惑&利益が一致した、決裂茶番劇。それこれも全て、夏の参院選挙の争点づくりの為。あーあほくさぁ。<シゴトしろよ
ともかく、主権在民とか憲法は、こうやってよってたかって無意味化されて形骸化されてどんどこ実態とズレていくんだよなぁ。

これが政権交代可能な野党か…!? 長島昭久
http://blog.goo.ne.jp/nagashima21/e/aef5672e4e6e78bf64f5ccdd7c32e60b

*1:表面的にはコマが進んだようにみえるが、自公民修正合意協議時よりも、憲法改正手続き(第96条「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」)としては、自公採決では実際上後退したという見方。今後いかなる改正案が出ようとも、「国民投票法案」採決時に先のぼって文句つけ阻止出来うる正統理由が成立したという考え。>鳩山由紀夫憲法改正が現実になった時、今回の強行採決が汚点として残るのではないか」