イスラエルのガザ侵攻関連

なにもデリダリアンを自称している1国の文芸者&フォロアーの歴史アプローチだけではなく、激化する一方のこの現在進行形の惨劇に接続してることが↑声明文の転載動機でもあるので、やっぱり書いておくことにする。
2008年12月27日パレスチナ自治区ガザにイスラエル軍が大規模空爆開始。2日夜シリア在住イスラム原理主義組織ハマス指導者マシャルがテレビ演説し、ハマスが支配する自治区ガザにイスラエル軍が地上侵攻の構えを示していることに対し「われわれは準備を整えており、勝利を確信している」と牽制したが、2009年1月3日地上侵攻開始し陸海空軍で地区を包囲攻撃をし1日余りで死者500人超と伝えられる。
4日イスラエル・ペレス大統領は、米ABCテレビのインタビューで、「ハマスが攻撃を続けるのに、われわれが一方的に停戦を宣言するつもりはない」と述べ、現時点での停戦を拒否。デヒテル警察相は毎日新聞との会見でガザ地区を支配するハマスが「イランを利し、パレスチナ、アラブ、世界の利益を損なっている」「イスラエル領には1日あたり約50発のロケット弾が撃ち込まれており、多くはガザに密輸された中国製かイラン製だ」と指摘。作戦終結には(1)ロケット弾攻撃の全面停止、(2)エジプトからガザへの武器密輸の阻止、の2大目標の達成が必要だと述べた。ガザ停戦を求める国際世論が高まっているが、警察相は「使命は自国民の安全を守ることだ」と強調し、ハマスのロケット弾攻撃が完全にやむまで軍事作戦を継続する方針を強調した。また3日夜にバラク防相が、ハマスに呼応しレバノンイスラムシーア派組織ヒズボライスラエルを越境攻撃する恐れがあるとして、北部国境付近の警戒を強化したと声明をだすなど臨戦態勢を強化しつづけている。2月に総選挙を控えたイスラエルは、ここでハマスに徹底的に打撃を与えることで国民の支持をとりつけようとし、一方の強硬派ハマスも又イスラエルの横暴に対して徹底抗戦して持ちこたえることで、揺らぐパレスチナの覇権を確かなものにしようという動機が、双方引かないこの背景にあるものと複数メディアでは推測されている。
国連・潘基文事務総長は29日国連本部で緊急記者会見し、空爆が続く現状を「容認できない」と指摘、イスラエル軍ハマスの双方に軍事行動の即時停止を要求した。30日国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、パレスチナ自治区ガザを支配するハマスや他のパレスチナ武装組織に対し「民間人と軍事目標を区別せずにイスラエルの民間人居住区をロケット弾で攻撃しており、国際法に違反している」とハマス側の攻撃を「決して正当化できない」とする一方、イスラエル軍のガザ空爆には「民間人犠牲者を出す不法な攻撃に思える」と指弾、燃料や医薬品を含む生活用品や市民のガザ往来をイスラエルが厳しく規制している点も「ハマス体制の一翼を担っているという理由だけでガザの個人や施設を標的にすべきではない」「戦争法規違反」と「深刻な懸念」を表明、イスラエルハマスの双方に、民間人犠牲者を出さないよう要求する声明を発表。2日エルサレムに駐在する国連ロバート・セリー中東和平特別調整官は、イスラエル軍空爆でガザの「インフラの大部分が破壊された」と指摘、約150万人が深刻な食料や燃料不足に直面しており「人道上、即時停戦は死活問題になっている」と述べた。国連安保理が緊急会議を開いたが、即時停戦要請に米が反対して議長声明出せずじまい。
4日米ブッシュ大統領は「最近の暴力はハマスによって引き起こされた」とハマス側に責任があると強調する一方で、ガザへの武器密輸を防ぐ国際的監視制度を導入した停戦の実現に向けて外交努力を強化する意向も表明した。オバマ次期大統領は、「米国の大統領は1人のみである」と沈黙。
イスラエルに停戦案を提案するなどして積極外交を展開する仏サルコジ大統領は、調停を探り急遽5〜6日イスラエル訪問する。
3日エジプト治安部隊が、ガザと隣接する北東部ラファの住民に対して批難命令を発令。ガザ地上侵攻に先立つ集中攻撃が隣接地帯にあった為である。
4日イラン革命防衛隊のバゲルザデ司令官は、イスラエルを支援する欧米諸国にイスラム諸国からの原油輸出削減を検討するべきだと発言したと、国営イラン通信が伝えた。
日本政府は3日に麻生首相が、パレスチナ自治政府アッバス議長と電話協議し停戦努力を要請。併せてガザ地区救済のため総額1000万ドル(約9億円)規模の人道支援を行う考えを表明している。

イスラエルによるガザへの攻撃の中止を求める緊急アピール 世界平和7人委員会
http://worldpeace7.jp/modules/pico/index.php?content_id=27
・ガザ全面攻撃は6ヶ月前から準備されていた ナブルス通信 「パレスチナ・ナビ」 編集員 P-navi info
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200901030344.htm
・国連特別報告者、フォーク教授のステートメント tnfuk [today's news from uk+]
翻訳:http://nofrills.seesaa.net/article/112014475.html
原文:http://www.zmag.org/znet/viewArticle/20097
・指導者は嘘をつき、市民は死に、歴史の教訓は無視される 英「インディペンデント」ロバート・フィスク
翻訳:http://nofrills.seesaa.net/article/112048418.html
原文:http://www.belfasttelegraph.co.uk/opinion/columnists/robert-fisk/robert-fisk-leaders-lie-civilians-die-and-lessons-of-history-are-ignored-14122005.html
・イラン・パペから学ぶ歴史認識と多文化共生 早尾貴紀
http://palestine-heiwa.org/doc/2007/pappe.html
ガザ地区に関する資料集 パレスチナ情報センター
http://palestine-heiwa.org/feature/about_gaza/
・日本語で読む中東メディア
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html