らしさの現在

「偽りのアタシ」は嘘→嘘だから…(id:hizzz:20040210#p3)というホントのホントの「アタシらしさ」の罠にひっかかってる上の世代をしり目に、現在の高校生は、もうホントとかウソとかなんていう「自意識」自体が虚構なんだと考えるようになって来てる。そんな「アタシさがし」は楽しくない時間のムダという結末から出発するっきゃない。しかし素のままでずーといるのも平板。だったら創り込んじゃえとばかりに、髪の毛をカラーリングする感覚で、日焼けしまくってヤマンバ娘になってみたり、色白コギャルになってみたり、ぶりっこ不思議してみたりして、おおっぴらに男性の前でも〈女〉遊びをする。自分コスプレ状態の恍惚感。上の世代だってそれはやっていたが、その見せっこは大抵女性同士。ま、そんなコトうすうす感ずいてる男性は、〈女〉同士のつるみを異常にイヤがる。
その厚塗りは、別に素を隠す為ではない。今、女性下着コーナーにいくと大変なコトになっている。赤やピンクや黄色や緑のデコレーションケーキのようなブラセットの百花繚乱。ハダカだって自信あるんだから、ほらぁ、アタシってこんなにキュート!見て、見てよ!と。もちろん最近の高校生はスタイルよくなって、少女マンガと遜色なくなってきたせいもある。そんなハデな下着をまとうと同時に、面倒ならば何日もパンツ替えなかったりする。(実際はシート使ってるんだろうけど)それだけ、自分に自信ついてきたということだろう。
ま、読売社説氏みたいなのがそういう高校生をイヤがるのは、単に自分に自信がないからなんで。そんな自信もった女性相手では、「俺好みの〈女〉に」とか「そんな君でいいんだよ」というよな自分がパーミッションを与える快感「堕落のエロス」id:hizzz:20030927が出来ないからねー。「〈女〉らしく」楚々とひかえ目にしといて特権は男に授けてほしーの。…ったく、ウゼーよヲヤヂ。