「科学的」思考

唯物史観と余剰価値による資本主義的生産の秘密の暴露とは、われわれがマルクスに負うところである。社会主義はこの発見によって一つの科学となった。」とエンゲルス『空想より科学へ』ISBN:4003412877。以降、19世紀の産業革命による生産の飛躍的拡大とそれに伴う貧困=搾取(の発見)は、社会問題を考える上でベースとなる。どーやら、マルクスエンゲルスをもってして、フーリエオーウェン等の夢みた文学(主観)的ユートピア思想が相対化出来ると鼻息あらくした思想が世にはばかる。科学的思考=マルクスエンゲルス社会主義の特権化。
とまー、ざっくりマルクス主義発生のおさらい。この時代、工業や化学が生産の科学だったのはまちがいないとして、それぢゃあ、産業労働に目をつけたマルクス主義って消費の科学だったんだろーか?いちお「家族、私有財産と国家の起源」とゆー文で、家父長権力支配の奴隷制が家族だとゆーてるが、…それは家制度だもんな。
文化人類学的な『儀礼としての消費―財と消費の経済人類学』から、余剰価値=貯蓄と消費というのを考えるのは経済学におまかせするとして、マククス以前のユートピア思想がおしなべて個人的生活賛美してるんだから、とうぜんそれに倣って消費科学よりのユートピア思想って出てきてるはずだよなー。もっとなんかないかなーっと考えていたら、あった、ありましたよん。