性格診断

この手のもので企業などに普及してるのに「EQ(Emotional Quality:情動指数)」というものがある。いわゆる知能指数「IQ」に対抗してつくられたものだ。知性を心内(セルフ・コンセプト)/対人関係(ソーシャル・スキル)/状況判断(モニタリング能力)の3つに分類するものだ。ただこのテストもそう思うか/思わないかの強弱を自己申告して積重ねていくものなので、結果はその時の心境で左右されやすい。ということは、逆に結果をコントロールしやすいということにもつながる。
このような「性格判断テスト」なるものに対して、常に自己意識的であるかないかというバイヤス(=防御のかまえ)をこうした設問がはらえるとは到底想えない。そうすると、多少なりとも無意識の内に「偽りのアタシは嘘…」的な自らをワクにはめる行為はあるであろう。
こうしたテストは元々、米国由来なので設問や評価が、西洋的価値観にあるのに対し、回答者は日本的価値観に基づいた選択(中庸をもって良しとする謙譲の美徳の建前)をしてしまいズレるということがある。まー、異常に自己評価の高い人間とゆうのを、生意気、協調性のなさげな奴とばかり周りも敬遠するからなぁ、それでいーのか日本的運用にわ。あはははは。
EQは元々、不況に陥った米国で自己主張大推奨のいきすぎた個人主義志向を矯正し、集団内スキルを重視し企業競争力を回復しようという目的で出来たものだが、『EQ こころの知能指数ISBN:4062080486搬する時に「能力よりも協調性だ!」とお決まりの御都合主義的解釈が為され、従来の集団同調=和をより強調するものに使われる傾向がある。