映像の原風景

VIDEOART CHANNEL vol29 香港−ソウル−東京 〜映像の原風景
http://www.vctokyo.org/j/channel/8channel.html
ビデオ・アートの上映会のおさそいうけたもので、ちょっくらおじゃました。これは、香港/ソウル/東京のそれぞれのビデオ・アート・グループ3団体の上映会である。それぞれの団体のカラーを越えて、お国ぶりというか映像アート&表現に対する意識の差がはっきり出てて大変面白かった。
〈公〉=政治言語への抵抗というオーソドックスなテーマと映像プロパガンダを信じる土着的な韓国:Forum A。デンとした個人主義をベースに徹底して〈個〉感覚追求し映像のダイナミズムでドライブする洗練された香港:Videotage。それに比べて日本:VIDEOART CENTOR Tokyoは、映像も観客も信じずテクにのめり込み自閉してる〈私〉神経症といった感じで、コンセプトは解るんだけど、作品に広がりが無くって、中途半端にユルかったりテク装飾過剰に走ったりして、なんだかフラフラした作品が多かった。完成度という点では一番低いが、なんだかその欧米評価基準に追い付け追い越せでスノッブ神経症的なオレ様なとこが、皮肉にも現代情報化社会=コンセプト志向という名の表象に囲まれ踊りつづける今の東京=田舎者の群れを現しているようで、噛みしめるものがあった。TVのスイッチをひねれば、コンセプトワーク/ビジュアライズ/構成力/完成度の全てに渡ってこれら「ビデオアート」作品よりも質の高いものが多種多様に得られるのだけれど…。
8/21に上映してないものも含めて、8/28に外苑前で行なわれる模様
http://www.vctokyo.org/j/channel/8cworks.html