ロマンチック・ジャパン

スペイン人が行く先々で「インド」を発見してインドと名のつくトコをいっぱいこしらえたように、日本も又、マルコポーロの昔から、おとぎの国として西洋ではポスコロ的に?消費されていた。未だ見ぬ異国への理想化に見る表裏の意識(内的嫌悪の反動としての外的善意)は、時代を変遷しても何回も出てくる構造ではある。ひとってぇのは、見たいモンしか見ないという都合のいい脳をもっているので、時には自分の醜さも他者の醜さもシャットアウトしてしまうんである。
「(西欧)近代」への反動としてのジャパネスクが美術に花開いたのが、印象派だ。日本を大絶賛するかのヴィンセント・ヴァン・ゴッホの手紙に拠ると「あの国では全ての人が芸術家なので、皆で作品を交換しあって楽しんでいる」そーな。…コミケのことかな(暈)?
ルイ・ヴィトンモノグラムは、2代目ヴィトンが当時のパリの万国博覧会でブ〜ムになったジャポニズムからヒントを得た日本の家紋がモチーフというのは有名である。したから、いまやちまたのヤンキー御用達ブラントとなるのは、ルーツとしては、しごく「正しい」まっとうな在り方かも。