リアルの発見

近代画家で高橋由一(1828〜1894)という人がいる。高橋といえば、なんてったって、鮭。

中学の教科書にも載っているおなじみの新巻鮭をひたすら描いてた人だ。ま、この他に豆腐なんかも描いた。

この人はもともと栃木の侍。だから鎧兜なんかも描いた(この絵は靖国神社にある)。一応狩野派なんかも最初はやったりしていたが、自分で油絵の具こさえたりして、フェノロサ+狩野芳崖的な「日本画」復興とは別の道を、鮭をひたすら描きつつ歩んだ人だ。
こうして、近代日本は、西洋人と日本人によって御一新された。