感じない男

〈男〉たる自分のセックスコンシャスを自覚する大変さがにじみでてる本、『感じない男』森岡正博でも「パンツ」が取上げられており、森岡によると「白パンツ」やロリや自慰行為への考察から、奇麗/汚いという背後にある自己否定的身体把握、〈男〉セクシャリティが綴られてる。

快感の面で女に勝てないことはわかっているから、女の快感を支配したり、コントロールすることによって、女よりも優位にたとうとする。女の快感を支配するときの優越感でもって、自分の不感症を帳消しにしようとするのである。そしてそれは不思議なことに、一種の癒しの感覚として体験されるのである。だが、もし支配に失敗したときは、一転して、感じる女に復讐し、罰しようと思いはじめる。レイプしてやりたいという衝動が出てくるのは、このときである。さらに、自分の汚い体、感じない体を抜け出したいという思いが強くなれば、制服フェチやロリコンの気持ちが出現する。
http://www.lifestudies.org/jp/kanjinai00.htm

「みっともない身体」と自己規定し、そのグルーミング(身体矯正:エクセサイズ/おしゃれ/エステ/整形等)手段が〈女〉よりも公然推奨されていないところで、「〈男〉は中身だ」つー古いタイプの〈男〉を自己アイデンティティ(=盾)としつつも肝心要の誇る中身を自己がさっぱり見いだせなければ、、、そりゃあ現実の女性=異者に接近すればする程「口程にもナイ」とその矛盾をつつかれ、引裂かれるわな。
ま、したから、予め布石をたんとおいて相手を無力化しとかなきゃならない、と。
…だから、ソレって、「〈女〉の攻撃性」といわれるのと、同じなんだけどね。まったくもって、面独さいセックスコンシャスだこと。>〈男〉〈女〉という思想

自慰と性交(&恋愛)については→http://d.hatena.ne.jp/hizzz/20040803#p2