発明問題解決の論理

前回、生き方のひとつとして岡田斗司夫『プチクリ!―好き=才能!』を引用したが、クリエーティブったって文系表現系ぢゃない理系なので自分は違うとか、あんなスカスカ本のおもいつきなんか論理ぢゃねーとか、そもそもオタキングのトバシなんかハナシになんないとかいう向きがいるとおもう。
あれ、多分ネタは、工学技術系情報設計系な方にはお馴染みのTRIZ(トリーズ)を元にした、失敗学の権威・畑村洋太郎の提唱する「創造学」あたりなんぢゃないかな。日本で知的生産技術といったら梅棹忠夫の京大式カード@コクヨで有名なKJ法があるが、TRIZとは"Theory of Solving Inventive Problems" の略。旧ソ連海軍の特許審議官アルトシュラー が、発明や問題解決をする思考には何か法則性があるんでないかいと、約40万件の特許を分析したのが始まりで、その後国家的プロジェクトに昇格し体制崩壊迄、西側陣営の特許のほとんどが対象となってた。
うおー、社会科学的論理思考の体制的実践ですな。思えば冷戦時代、技術を育てる為に不可欠な要素である多様性の場=市場が発達してないソ連が、高い技術力を保持しつづけていたのは何故か、体制崩壊後のロシア経済低迷でその技術力が瓦解したのは何故かということのキーでもあるか。(それはそれで大テーマであるので、後日。*1)と、ゆーことで情報/論理とゆーのは有れば知って判ればそれで役に立つというのではなく、、、

*1:科学&思想とキリスト&ユダヤ教ってカラミで、佐藤優とかカキコすると面白いのにな〜