格付けしあう男女たち

この話題、20〜30代では流石に水森亜土は話題にもならなかったよーでスルー(苦笑)。話題は、モテ/非モテ(風俗)と「文化系」「女子」「好き/萌え」の意味を問うという、モテる文化系女子文化系女子自認の意味付与合戦で延々クネクネ。しかし、元が元(幻想)故、確たるモノ=正解はなし。だからその中でどんどん独自の解釈が派生し、それがトライブしてくしてく。うはうは。
ダ・ヴィンチのチェックシートだけで「文化系女子」語るの禁止な!」http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060515と、ユリイカ本企画に関わったと称する加野瀬未友さんに依れば、その過程で「文化系女子好き」が「文化系女子萌え」といつのまにか変換された(少なくとも非モテ男性論者は誰も萌えといっていない)と提示。だが加野瀬さんも回答してる先の「文化系女子カタログ」では、男子アンケートとして「ファム・ファタル?女友達?サークル・クラッシャー? 僕たちの好きな文化女子!」と題名には、おもいきり多様な属性付与されている。
「ネット独自の解釈でギチギチ詰めたって、外に出したらいっこも通用しない」という栗原さんは、その中で、カミングアウト?されている。

このアンケートは男性が「僕たちの好きな文化系女子」について語るというものらしいから、ここで「文化系女子」は「萌え」の対象として措定されているのだろう。
道路で「萌え」と叫べないという事実はとりもなおさず、「文化系女子」の「文化系」的ファクターを認めてそれを評価できる自分が好きというナルシズムは抑圧されるからにほかならない。「文化系女子」の「文化系」のところに萌えると称する男は、彼女の「内面」を尊重しているよおうで。じつは自分が大好きなだけなのだ。そんな男にすり寄られて「文化系女子」のみなさんはうれしいですか?

栗原裕一郎ファム・ファタル?女友達?サークル・クラッシャー? 僕たちの好きな文化女子!」
『ユリイカ 文化系女子カタログ』

…うれしい人もいるでしょうね。モテ=自己承認ということがプライオリティならば。だからこそ、モテ/非モテというプライオリティにない生産型真性オタクとは、ハナシ噛み合ないことおびただしい。いや、しかし、「嘘を嘘と…」というスキルは、ここでは一体ドコいってしまったんだろうか?まじベタとみせかけて、実はクネクネしたいことに目的があるのならば、いわずもがなではあるけれど…。そういうネットならではな粘着的コミュニケートの仕方って、結構呼応に疲れるから、あとは体力勝負なんだろうな。でも、疲れても「変わり」はいくらでも供給あるし。ゲイの「2丁目に捨てるものはなし」という名言と同じく「ネットに捨てるものはなし」ってことで。。。