美しさの内実

ひと様のブログで半端な野暮天をしたので、う〜う〜目をこすりつつちとフォロー。

日本は美しいです、という説明はまさに人畜無害、対外的には意味がないし、メッセージもないからである。「戦争をしない」というのは私とあなたが国家の対立のもとで、殺しあうことはないという実に直裁で現実的なものすごいメッセージなのである。別の角度から言えば、「戦争をしない国」というのは国旗や国歌よりもはるかに具体的で強力な日本という国家のアイデンティティとして実効しているのだ。

id:kmiura:20070124#p2「戦争をしない国」

当ブログ上でも何度も書いてるが、理念とか美学とかは国でなくて、個人が勝手に持つなり持たないなりして活きていけばよろしい。で、あるので「戦争しない」とか「美しい国」を理念とすることは個人主権の範疇である>思想信条の自由。また、「国家の品格」なるものを自画自賛したり自己主張演出したりすること程、謙譲の美徳〈日本的〉忖度システムな品格に欠け美学のナイ行為であるように思えるんだが。。。
数人の素朴なやりとりそのものをどうこういう訳ではないが、それを基にこの問題を展開してしまうのは安直に丸めてしまった印象操作的感があり、いささかまずい論の立て方であると思う。当該ブログの他箇所に書かれているkmiuraさんの様々な想いを加味すれば、そんなに単純な考えからこのことが道引き出されていることではないのは、重々承知しているつもりである。が、その丸めた明快さ=断定による強さが今回多く人をひきつけたこともあり、尚更、センシティブなファクターの深みを横断して書くことこそが必要だと思う次第。