メディア科学情報オンブズマン

あるある大辞典』なんかの健康番組は、元々関心がなかった。特に最近はメタボということで体脂肪率中心でその数値に一喜一憂してるんだけど、アレってなんにもしなくても1日の内で数値が変わるんだけど。したから5%程度の変動は正に代謝誤差の範囲だろうなぁ。信用してないから「捏造問題」が報道されても、さもありなんという感じで流していたのだが、ちょっとひっかかった点がある。
それは、番組に協力して捏造された大学教授がインタビューで、自分の論とまったく違うと明言しながらも、TV番組はこういう仕儀なのかと驚いたと淡々と語っていたことだ。自分とは違う世界の下々のバラエティ、知らんわほかし?いや、だから自分が権威ヅケに使われていてそれが全く自説と異なるのなら、なんで抗議して訂正を求めるなり公に問題提起するなりしなかったんだろうということだ。なんの為のデュプロマ「権威」か。なにしとんのや大学の知財は広報は、特許貯めるダケかいな。
視点・論点「まん延するニセ科学」*1でおなじみの阪大の菊池誠さんがニセ科学への検証活動をブログ等でもさかんにされているが、このような捏造や擬似科学等、TV新聞雑誌などのマスメディアが加担増幅する「風説の流布」に対して、専門家が横断的に連携して(ってこれが一番大変なのか)総合的にチェック入れる第三者検証機関をこしらえてはどうなのか。政治資金の市民オンブズマンのようなNPO。業界/学会/行政の縦割り支配で一般にはワケワカメになってしまっている情報を、専門家が中心となって整理し比較検討して情報公開する「メディア科学情オンブズマン」。資金は無論、各マスメディアから分担徴収プール制で明朗会計ね。「科学のキキ」を訴えて重鎮の1人2人動かせば、今ならそこそこ載ってきそうだとおもうんだけど、なー。>えらいシト
発掘!あるある大事典」問題調査委員会 調査報告
http://www.ktv.co.jp/070323.html

*1:ここで問題となっている小学校で蔓延した「水からの伝言」なんであるが、荒れる学級/心の荒廃とされる数々の事件を受けて「残虐」行為ということを退けて小学校の理科の時間のカリキュラムが殆ど「飼育/栽培」についやされており、メカニズム検証や合理性を追求する科学というより、「命の大切さ」的な道徳的価値が高められている風潮に、最適合理性をもって合致してしまったという背景があるだろう。>http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301b/990301f.htm