ダサさをひきずる政治パフォーマンス

id:femmeletsさんから、「ツアーの趣旨はもっともだし意味がある」とコメントいただいて↓に返答を書いたのの補足。
そりゃあ、当人達にとっては意義を感じたからこそイベをしたり参加したりするのであるが、それと第三者的にみた社会評価は別物なのに、あたかも一体化してるように表現されその外部についてはイキナリ2項対立をもってくる極端だから、他者・異者を喪失した内輪の論理だと再三再四書いている次第。
推測するに「リアリティツアー」のねらいは、アキバ系ローゼン麻生閣下に対して、シブヤ系若者をひきつれて麻生邸前で貧富格差アピールをすれば「絵」になるかも?ということだったのでは。したから、道なりに「麻生さんちいきま〜す」とオフ会っぽく呼びかけていたんだろうし。麻生邸にたどりついてそこでどんなパフォーマンスを予定していたのかいないのかは不明ではあり、それが実行されてれば内容によってはひよっとしたら評価が上がるかもしれない。が、それは途中で妨害され中止した?ので、現在ある情報だけで批評されるしかない。
さて近々の他の政治パフォーマンスを見てみれば、「市井の暮らしを肌で感じた」かったみたいな麻生首相は10月19日スーパー(サントク西早稲田店)を視察し、高田馬場駅前のタクシー運転手に「景気はどうよ?」などと会話し「物価の話とか品切れの話とか、値段が同じだけど量が減ったとか、現実にどうかなと関心があった」と言い、そのあと帝国ホテルで会食したことから、マスコミには「物価高を実感? 首相がスーパー視察、夕食は帝国ホテル」@朝日と揶揄され、スーパー眺めただけで「庶民感覚」が判るなんて選挙向けのパフォーマンスにすぎないと、野党その他から総スカン。そういう民主党は、女性人気がないのを挽回すべく10月26日巣鴨で党婦人部と菅・鳩山・羽田夫人が割烹着で「菅茶」「鳩サブレー」「羽田おやき」などを売ってアピール。商品名の倒れそうなダジャレは無論のこと、いまだに「婦人」部なんて名称かかげてるトコや、大日本婦人報国会みたいな全員割烹着が庶民だとおもってるみたいな時代錯誤ぶり。
そんな首相&民主党のダサい政治パフォーマンスと、ツアーは同じことの3番煎じではないかな。豪邸の麻生さんちにいって自分達と「どれだけかけ離れた暮らしをしているのかをこの目で見て実感しよう」が表明されている趣旨だから、お遊びとしても発想からしシブヤ系的にCoolでなく、2chオフ的に見てもイケてない、ハズしたなと言わざるを得ない。要するにどこも政治パフォーマンスの全体的レベルが、高度情報化社会を享受している割にはとても低いのだけど、もそっとなんとかならないもんなのか?だからといってオサレ系になれと無理筋を強要してるわけではないので、そこんトコよろしく。