とりあえずの国交回復

日本は韓国と国交を回復した後、両国の「過去の不幸な関係」について、「遺憾」と「反省」という文言が、両国で確認・明文化された。

日韓共同コミュニケ 1965年2月20日
李外務部長官は過去のある期間に両国民間に不幸な関係があったために生まれた、韓国民の対日感情について説明した。椎名外務大臣は李外務部長官の発言に留意し、このような過去の関係は遺憾であって、深く反着していると述べた。椎名外務大臣は、日韓会談を誠実に進めて両国間に新しい友好関係を樹立していくことこそが、正義と平等と相互の尊敬とに基づく両自由国民の繁栄をもたらすものであるとの強固な信念を披瀝した。
http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/gaiko/bluebook/1970/s44-3-1-3.htm

日韓基本条約(日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約)1965年
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/nikkankihonnjyouyaku.htm
・日韓請求権並びに経済協力協定
(財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定)1965年

http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/JPKR/19650622.T9J.html
日韓基本条約の関係諸協定,日韓請求権並びに経済協力協定
(財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定),
交換公文(商業上の民間信用供与に関する交換公文)1965年

http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~worldjpn/documents/texts/JPKR/19650622.THJ.html

日中戦争およびアジア地域諸国への植民地支配について、日本が「遺憾・反省」から進んで「謝罪」という明確な表現を公式に表明したのは、1972年日中国交回復時が初である。

日本国政府中華人民共和国政府の共同声明 1972年9月29日
過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_seimei.html

田中角栄首相は、周恩来首相との夕食会の挨拶で「わが国が中国国民に多大なご迷惑をおかけしたことについて、私は改めて深い反省の念を表明するものであります」と発言。しかし「迷惑」という言葉は周を不機嫌にさせ、反発を呼んだ。二階堂進官房長官は「こんなにたくさんの犠牲者をですね、日本の軍部が中国の国民に与えておって、田中さん、あなたはご迷惑ですみますか」と批判した。
・日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約(日中平和友好条約) 1978年
http://list.room.ne.jp/~lawtext/1978T019.html
・1970年前後の外交
 http://www.mofa.go.jp/MOFAJ/gaiko/bluebook/1970/s44-contents.htm