2008-01-11から1日間の記事一覧

主体なき作為と不作為の作為の共同共謀

歴史修正主義者の主張は、南京事件にしろ集団自決にしろ従軍慰安婦にしろ「明確な軍の司令はないから、それらに関する軍の関与はなかった」ということである*1が、前回カキコしたとおり、盧溝橋事件をとっかかりとしてなしくずしに戦闘区域を拡大していった…

顔のみえない談合型協調

あうんの呼吸、上位者の意向を慮る暗黙の忖度関係というのはもう何べんもネタにしている事柄であるが、現在でも明確な言及がなされないと気がつかない者は、空気読めない奴=KYとしておみそ扱いされる。上下のこうした忖度関係は実は、両者にとってとても…

失敗の本質

『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』に依ると、旧日本軍の迷走は、過度な精神主義・戦力分析の欠如・過去の成功体験への執着という3点が原因であると書かれている。また最近の菊澤研宗『「命令違反」が組織を伸ばす』では、行動経済学の観点から軍の閉鎖性…

不作為の作為

前回頂いたコメント*1をネタにして、前回続きで思うこと。 *1:コメント内容を否定したいわけではないので、あしからず。