2008-04-01から1日間の記事一覧

なさねばならぬ何事も、日本主義の戦後

共通の文化と血統をもった単一人種=日本人で日本国が営まれてきたという説を「単一民族神話」という。80年代「日本は単一民族だから知的水準が高い」とブチあげ、物議をかもしだしたのは、中曽根康弘。現在ネットではこの手のことを批判するのに、戦前皇国…

なせばなる、近代日本の淵源

日本単一系統な国体論の起源は江戸時代に求められるのが常であるが、「征夷大将軍」な幕府では、支配外地域の「夷」、辺境には外様大名…というように地域や身分を厳格に区切り周辺配置固定することで成り立つ幕藩体制下で、士農工商これ全て1系統だなどとい…

解釈・文学主義と歴史修正主義

網野善彦は「日本史の文書主義=実証主義の弊害は実に恐ろしく、世界史的にも稀である。」といい、中世&エゾの歴史を研究する海保嶺夫は「書かれていなければ、何もなかったとするような、とんでもない歴史認識がまかり通っていた」という。事実は、文字と…