2008-07-22から1日間の記事一覧

画家という社会的個人存在方法

西洋の画法は理を究めたれば、之を望み見る者、容易に見るべからず。望視るの法あり。故にや彼国皆額となして掛物とす。仮に望むといへど、画を正面に立置きて、画中に天地の界あり。是望む処の中心とし、則ち五六尺を去りて看るべし。遠近前後を能分ちて、…

百聞は一見に然り

種子島にたどりついた2丁鉄砲から、国産鉄砲をこしらえた刀鍛冶のケースのように、その道具の原理・概念を理解するより精密仔細に部品を観察反復すること=視覚的実証アプローチによって形態模写する職人的身体技能仕儀が、国内では元々身についていたので…

大江戸趣味とメディア

id:hizzz:20080714#p3の背景をも少し。 これといってやることがない江戸時代の将軍・大名は、趣味に邁進した。それはまず「本草学」、薬草=健康に執着した晩年の家康そのひとから始まる。中国漢方の『本草図譜』が伝わり、貝原益軒がそれに倣って国内植物を…

目ぢからリアリズムが先鞭つけた文明開化

昨今の流行メイクは、上下つけまつげやライン強調したカラーコンタクトや粘膜にまで引かれるアイライン等ひたすら足しまくることでの目ぢからupが主眼となっているが、素目で考える自己能力は退化したまんまなんではないだろうか。