ビックリハウス

上の2つが柱的な陰陽の両極としたら、現実に着地しようとする過程でその幅をさぐる横方向の動きもブレの中に生まれてくる。宝島と並ぶサブカル発進地となる『ビックリハウス』という雑誌がこれに当たる。なにもなかった「渋谷公園通り」のタウン誌として創刊されたのがその始まりである。そこで『anan』等のパロディをやり始めるのが最初。時にはメインキャンペーンを揺るがす程のシニカルな素人参加のパロディが展開され、又それが各所に緊張感を与え表現精度を増していった。
イラストのハヤリでは、ヘタウマといったら70年後期の「PARCOガールズ」=山口はるみなどのスーパーリアル(エアーブラシ)の後にくるんだけど、もうそれも70年代ビックリハウスの中で進行されていた。
多分70年代がどーにもややこしいのは、総括出来ない全共闘ブラックホールをこういった各方面をにらみつつバランスをとってジタバタしてたからなのかもしれない。それにちと疲れてユルんでたずなを放してしまったのが70年代と80年代の道のわかれ目だったのか?