911以降

かのTWCの跡地を「グランドゼロ」とかいってる割には、そのゼロであるはずのものに、鎮魂といいつつそれとはとはまったく反対に、ものいわぬ、いやひともものもなにもない空間に対して、ゼロになってしまったある事象の結果としての終焉を受け入れようとせずに、ゼロから全てが始まったといわんばかりに語らせよう意味をもたせようとする執拗な熱狂はなんなんだろうね。死者はなにも語らない。語るのは生きているひとである。どうであれ見たいように見たものを語るひとである。そうして語ることにより神話がまたひとつ作られ、それが歴史事実として情報固定され、それが「既成事実」となる。
反戦!」ってみんなで想ってるハズなのに、ナンで自衛隊が海外にいってしまったのか。海外派兵の根拠となった「ショー・ザ・フラッグ」って言われて浮かれポンチになった位、「国際ナントカ」って奴に、おしなべてヘナヘナだったってことだろう。ちょー不思議なのは、なんで「ショー・ザ・フラッグ=日の丸見せろ」が報道された時に、誰もそれを言い返せなかったんだ?(カキコでお分かりのようにワタクシ語学ヘロヘロだけど)英語コンプレックスだらけなのかぁ高学歴マスコミ&反戦派&米国通とやらは。元々外務省ってトコはポツダム宣言からこっちそんな「恣意的誤訳」ばっかにふけってきた幇間なトコなのは解りきってるのに、たまりかねて?米駐日大使が「違う」って言うまで、誰も有効打をくりだせなかったし、そのセイからか「解釈の相違」ってことにして問題の分岐点すらうやむやになってしまった。「もう決めちゃったことだから」ってことで後の祭り、全ては進行する進歩主義???
そしてイラクへの米英の軍事侵攻を、まゆをひそめつつも「いまか、いまか」とTV前でワタクワクしてたマスコミ&我々視聴者ではないか。そしてその映像があんまり平板で「期待ハズレ」だったモンで、一気に視聴率を下げた。替わりに「北朝鮮の真実」報道に差し替えられたしな。イラク派兵問題にしても、「賛成vs反対」の論戦は、お互いの建前定見を言いあうばかりでタイクツで凡庸なあまり視聴率を下げる。なにしろ具体策は「米国追随型の戦略」ソレっきゃナイんだもん。でーソレを、どう納得するかしないかっていうハナシばっかし延々聞かされてもなぁ。現地で外務省職員が殺されようとも、予定調和は粛々と進む。そして自衛隊家族の「ゆれ動く感情」とやらに賛成/反対派含めて全てが集中する。殆どのひとは「反戦!」、だけど自衛隊海外派兵からはのがれられないとその帰結を「解って」いるから、あとはその「感傷」をどうやってケリつけるかだったのだ。バカバカしくもくだらない喜悲劇。