2004-04-11から1日間の記事一覧

生死の魅力

甲斐大策『餃子ロード』ISBN:4883440346「ひと、おしなべて救いなし…」と、コーランにはカキコしてあるそうだ。 事象はいつも瞬間で特別で、それが次々に生まれては消えていく。それを人は、文化だのイデオロギーだのといった配列を整えた語りによって、幾度…

主体

「責任を放つことで自己解放して主体を得る」という主張は管理支配する側にとって実に好都合である。お手軽に「知らないこと、出来ないこと」の結果を葬りさろうとするから、知らないで出来ない自分について認知できないし、認知できないからこそこれまた幼…

憲法

自衛隊派兵の根拠は、無論憲法9条の拡大解釈から始まる。これ自体が無理に無理を重ねたものであるというのを、なによりも政府自身が解っていることだからこそ、改憲議論は大抵9条が問題となる。 だがしかし護憲陣営の皆様、憲法1条から8条迄は、コレでいーの…

語りによる参戦

ターケルの本に『よい戦争』ISBN:4794959761ュー集がある。「戦争」にも良い/悪いの「作法」があるようで(苦笑)。「戦争」って事はヘンだ、ひとの生命を脅かすのはイカンって直感的に大抵のひとは思うんだけど、だけど、そのヘンでイカンことがこうしてい…

911以降

かのTWCの跡地を「グランドゼロ」とかいってる割には、そのゼロであるはずのものに、鎮魂といいつつそれとはとはまったく反対に、ものいわぬ、いやひともものもなにもない空間に対して、ゼロになってしまったある事象の結果としての終焉を受け入れようとせず…

反戦

「国家vsテロ」ちう「911」以降のお題についても、それは同じである。 国内で「戦争大好き」っていうのは、制度外の他者でいられる観念的ヲチャーか制度内の強者でいられるナルシズム的軍事マニア位なもので、ともかく「反戦!」が大多数を占めている。だか…

命題

ワタクシは、「ナショナリズムかグローバリズムか」ちう議論には、ほとんど意義を見いだせない。したからそれに付随する思想&政治運動にはいっさいの自己価値は置かない。しかしワタクシはそういう言説を繰出す人々のふるまいには関心を持たざるを得ない。…

他者はドコに在るのか

イラクでの奇妙な邦人誘拐事件の顛末を気にしつつ、つらつらと。