ららら科學の子

矢作俊彦『ららら科學の子』が、三島由紀夫賞だそーな。
「この懐かしさだけを感じることが出たなら、明日から元気に働くことが出来るというものだなぁ。」id:seijotcp:20040520#p1 さんとこで(上げ底して)言われてるけど、ワタクシとしては、こんなんで元気になるような人々は、永遠にノスタルジーのムコウで自給自足して大人しく(苦笑)しててほすい。でも、こゆひとは永遠のお子茶魔だから、ねー。それもひとつのライフスタイルですが…。
実はワタクシ、タイトルにひかれて、つ、つひ読んでしまったんだけど、なんだかひどく類型的な心情左翼文学なんでガッカリ。60〜80年代を通して日本を支えた科学についてもっとノンフィクション的な内容を含んだハナシかと、早合点したのが敗因か。タイトルが「科学」でなくって「科學」という表記だったことをオモイッキリ見落としてた。
「改札口で〜君のこと〜、ずっと〜待った〜ものでした〜♪」って懐かしんでも、その改札口に到達する列車はなく待ち人来たらじって解ってても、まだ信じたい。 それが、唯一の共有した時代への誠意の証だということかな。