心脳問題

近代以降、体制政府も右翼も左翼もおしなべて科学/思想/文学といった「教養」は、こういったもの=身体共同体を幸先に排除すべく身体矯正を施していった*1。そしてそれが世間にある程度浸透したが故に、「老い」=不能不全状態が過剰なる不安を今日に引き起こす。 
前に石原慎太郎が「子供を生まない女は用無し」的発言をして物議をかもしたけれども、その石原の様に「子供を生まない女」は自分にとって関係ナイし、誰よりも尊敬され愛玩され大切にされてしかるべきオレ様*2を無視(不要視)する(子供を生まない)女はむしろ自分の敵ウザイとするアイデンティティの持ち主にとっても、このオニババ化本は世にはびこる「(ダラダラと血を流す)みっともない身体」な女ども=「不浄」をラベリング排除する=「清め」にはうってつけでもある。
「理想のカタチ」でカキコした高原英理の考察、少女/少年愛=「清め」の極地が天皇制になるという思想システムは、こうして現代にも続いている。

*1:プロレタリア文学がある!と声高に主張する向きもあろうが、アレってオレ様文学権力化闘争以上でも以下でもないしなー>荒俣宏『プロレタリア文学はものすごい』

*2:生物的性に関係なく