視覚的不調和

対象AならばスキーマB式に、あらかじめスキーマがガンとしてある者が、世界を見ていつもその公式通りにスキーマがはたらくとはかぎらない。「AならばB」傾向が強いひとは、その不一致は一層緊張を及ぼす(認知的不調和)。
大抵はその心理的緊張を避けようとして、どーするかといえば、

1.不調和要素の一方の重要度を低減する
  →取るに足りないと無視
2.一方の要素、あるいは両方の要素を解釈し直す
  →文脈の交換読み(含誤読)
3.不調和要素の一方を変える
  →正しくないものへの是正=能動

以上の3つの方法論で知覚解釈決定がなされる。こうして同じ事象を同じ経過で見ていたとしても、その解釈された「事実」は個々によって違ってくる。自らがそうしたスキーマを持たないものは、その立ってる位置(=共同体)で支配力あるスキーマの判断を積極的に取り込む(というスキーマを活用=学習適応する)ことで、不安を解消し安心を得る