2008-12-10から1日間の記事一覧

放棄された再構築

今年に入って「ネタのタネ」では、歴史ネタを随分扱ってきた。id:hizzz:20080213#p1で歴史の見方について1.地域的為政者同士の政治経済事件中心、2.為政者または重要事件当事者とその周囲群像、3.社会文化中心、4.最新理論による構造実証と、4タイプに…

要請された巨悪

二項対立を解消する筈のポスト構造主義運動の前提にあるものは、その二項、形式/自由の永遠の対立・分裂であり、自由の要請に対して形式を刷新する際の形式の抵抗という前提である。それ故に、刷新を持ちかける者としての批評家という自由存在は正当化された…

形式と自由の動的循環

20世紀モダンの金字塔バウハウスからブランニューが育たなかったのは、ナチ台頭という時代変遷のせいばかりではない。モダンの名の基にユニバース化されようとしてる世界をデザインする為の教育制度という権威・形式主義が、ぶっちゃけモダンより旧式だった…

批評の様式化

批評は、事象を二分して批評する/されるの、主体/客体の決定から始まる。 かって表現における権威は、権力存在によって保護された。為政者権力のパトロンという支配/保護が薄れてきたモダンの平地で、自律しかつ表現権力として表面張力を保つには、批評性と…

批評のパラドックス

現代思想の十八番のように「ポスト構造主義」はやりとりされているが、このアイデアは元々建築デザインを土壌にしたもので哲学の発想ではないということが、しばしば忘れ去られてる。そもそも芸術は、たとえ「反芸術」「非芸術」な「コンセプチュアル」であ…