2008-07-14から1日間の記事一覧

ジェンダー二項対立の呪縛

江戸時代の春画は明治にはいるとその出版・流通の取締りが厳しくなって、アンダーグラウンドに降下。代わり?として、戦地にもってく「勝絵」という即物的なものに変貌する。 国家がまとまるのと逆にジェンダーは引き裂かれた。春画はジェンダーを曖昧にして…

分離するココロ

身体はそんなこんなでー、ココロは武士道…といって纏めてしまいたいところだが、いやぁ、そーじゃない。前にも書いたとおり、『葉隠』が全国に知れ渡るのは明治30年代である。>id:hizzz:20080302 停滞する武家文化そっちのけで、これだけ町人文化が栄えたん…

身体観察とリアリズムの関係

てなことで、ユニセックス風俗に突入してる江戸町人文化であったが、その身体感は、『九相詩絵巻』や『六道絵』にみられるように、最後は散骨してバラバラになって土灰に帰る「ただの虚構」でしかない。生身=肉を超越した「無我」「空」の思想。我アートマ…

婦女子の発見

んがっ、女芸が公的に駆逐されるのに反比例?してか、鈴木春信(1725〜1770)の庶民を扱った錦画、美人画・春画が大流行した。少年・少女を包摂したそれは、一見しただけでは性別が分らない程に繊細でユニセックスな世界である。それはなにも少年・少女だけ…

セクシュアリティの視覚

がの肉体を所有するのは、諸制度の名においてすぎず、のうちにあるそれら諸制度の言語は監視者にすぎないのだ。制度の言語は、その中にところのこの身体が、であることをに教えた。が犯しうる最大の罪とは、から肉体を奪うことであるよりも、肉体に、言語に…

表層に棲まうしるし

ドコにも存在しない「生の身体」をも少し。なかなか「近代」には、すんなりはいけんのぅ。。。