2005-08-02から1日間の記事一覧

9.サイケデリック・トランス

ところで、UTSについて論じていたhizzzさんの書き込みの中で、<反/脱/非>という余計な図式が出ていましたが、それは元々自分がUTSを読む際に勝手にでっちあげ、hizzzさんに伝えたものデス。こんなテキトーな図式に頼るから、UTSと、社会の最先…

8.再現性の問題

しかしこのような、不毛意識や閉塞感と、代償的に召還されるスピ的なものの間のカップリングこそ、68年以降の日本というローカルな空間でラジカリズムを希求する際の躓きの石、あるいはそれを歪めてしまう歴史的制約なのではないでしょうか。それゆえ自分…

7.左翼と文化運動

以上のような日本の議会外左翼の状況は、場所的・時代的特殊性を考慮して「階級闘争ヤンキー」を「動員」しようとする左翼的<段階論>が、現在の日本では完全に失効してしまっていることをよく表していると言えマス。そして、このことを誰よりもよく判って…

6.議会外左翼

日本という閉ざされた空間で、議会外左翼たちが、「革命はいつやってくるのか?」「変革の担い手となる階級はどこにいるのか?」と問いつつ、68年革命的な「中産階級の文化的ラジカリズム」を担う中産階級ドロップ・アウト組をいくら探そうとしても、見つ…

5.思想のローカル展開

また、上野さんはジャパン・ローカルなことにこだわるのは好まないと思いますが、自分としては、この「死屍累々」化した人々は、明らかに「日本的ポストモダン」(椹木野衣的に言えば「日本という悪場所」)の閉塞と深く関わっていると考えていマス。日本は…

4.死屍累々

しかしそうは言っても、「北田さんの本や鈴木さんの本と比較してはいけません」などと言って性急に切り捨ててしまったのには、正直言って自分も引いてしまいますた…。彼らとのスタンスの違いをはっきりさせるためにもどんどん比較していくべきだと思うし、そ…

3.UTS

さて、やっと本題デス(笑)。UTSは「イデオロギーでパーティを語ったり、動員したり」して既成左翼と同じ轍を踏んでいるという、上野さんが反撥してやまない読みを誘発してしまったのは、ヤッパ、この本絶対に面白いとhizzzさんにヘンに煽ってしまった俺…

2.「公」「私」+「個」

ところで、伝統的な「公」「私」という2項以外に、そこに潜在的に含まれていた「個」(対他的コミュニケーションの契機)という第3項が、それとして析出されてくるようになったのには、やはり時代的背景が感じられマス。「公」(地位や役割の体系)が自明…

1.社会との関係

なんか自分にとって「敵」と言うと、正面からガチンコでぶつかる相手というイメージが強いから、hizzzさんが切り捨ててはいかんぜよと言っているのは、「敵」という言うよりも、敵/味方が対峙する敵対関係には直接入ってこない、もしくはそこから零れ落ちる…

原理の代償

月が変わってしまったけど、id:hizzzz:20050715のつづき。許可を得てふみあしさんのミクシィ掲載コメントを転載。長文なので、当方で勝手にタイトルつけて区切りました。