2005-01-01から1年間の記事一覧

原理と個人の付き合い方

世の中は靖国&選挙といううざいハナシで盛り上がって?いるが、それとは関係なくシエスタしつつ、延々じみぃ〜でもっとうざいハナシがつづくのだ。と、ゆーわけで、おくればせながら前回の続き。

コジレ

コジレも理想主体性と自己身体性の問題が大部分であると仮定するならば、これは中産階級特有の問題であり、しいては中産階級が理想主体とした西洋近代=<公>的自己と、あまりにもかけはなれた虚構的自己身体性=<私>的自己の齟齬とも言えるのではないか…

思想のローカル展開

ふみあしさんの立てた<反/脱/非>というスタンスid:hizzz:20050802#p9は、なにか厳然たるもの=「主」があって初めて成立つものだ。日本の歴史の特異なトコは、常に実質支配と名目支配が常に分化してた…というより、実質支配権力が自らを保証するというカ…

原理論と現状分析論

その死屍累々をなんとかしようとして、別の「正論」をもってきたところで、そこにはまらないひとはいくらでもでてくる。ま、いたちごっこではある。しかし、そういうループで癒されたりエクスタシーを覚える方もあるであろう。が、そゆ言論プロレス&教条を…

運動の快楽

政治的立場の上下左右前後関係なく、職務以外で眉間にしわよせて「ブッシュのヴァカ!」「朝鮮氏ね!」とがなりたてることに心血をそそいでいる方々は、さぞかし世界平和と人類愛にみちみちていらっしゃる心の広い方なのであろう。が、何故か、そういうパフ…

問題解決

なぜなら、「抵抗」は問題解決にならないからだ。むしろ抵抗論ばかり跋扈すると、問題解決の抵抗=ストッパーにもなりかねない。これでは本末転倒もいいところだ。抵抗運動するなら、「どう抵抗するか」よりも少なくとも次の手立てを考えて抵抗して欲しい。…

「抵抗」への抵抗感

社会との関係は「抵抗」というふるまいでしかないという風な独特な左派意識に対する違和感が、ワタクシにはある。 「抵抗」が目的とする「勝ち/負け」による均衡=いわゆる55年体制ってのかな?その方法論はよりよい社会を築けたのかという過去検証がなされ…

原理主義とコジレ

id:hizzz:20050802ふみあしコメントへの感想文。

9.サイケデリック・トランス

ところで、UTSについて論じていたhizzzさんの書き込みの中で、<反/脱/非>という余計な図式が出ていましたが、それは元々自分がUTSを読む際に勝手にでっちあげ、hizzzさんに伝えたものデス。こんなテキトーな図式に頼るから、UTSと、社会の最先…

8.再現性の問題

しかしこのような、不毛意識や閉塞感と、代償的に召還されるスピ的なものの間のカップリングこそ、68年以降の日本というローカルな空間でラジカリズムを希求する際の躓きの石、あるいはそれを歪めてしまう歴史的制約なのではないでしょうか。それゆえ自分…

7.左翼と文化運動

以上のような日本の議会外左翼の状況は、場所的・時代的特殊性を考慮して「階級闘争ヤンキー」を「動員」しようとする左翼的<段階論>が、現在の日本では完全に失効してしまっていることをよく表していると言えマス。そして、このことを誰よりもよく判って…

6.議会外左翼

日本という閉ざされた空間で、議会外左翼たちが、「革命はいつやってくるのか?」「変革の担い手となる階級はどこにいるのか?」と問いつつ、68年革命的な「中産階級の文化的ラジカリズム」を担う中産階級ドロップ・アウト組をいくら探そうとしても、見つ…

5.思想のローカル展開

また、上野さんはジャパン・ローカルなことにこだわるのは好まないと思いますが、自分としては、この「死屍累々」化した人々は、明らかに「日本的ポストモダン」(椹木野衣的に言えば「日本という悪場所」)の閉塞と深く関わっていると考えていマス。日本は…

4.死屍累々

しかしそうは言っても、「北田さんの本や鈴木さんの本と比較してはいけません」などと言って性急に切り捨ててしまったのには、正直言って自分も引いてしまいますた…。彼らとのスタンスの違いをはっきりさせるためにもどんどん比較していくべきだと思うし、そ…

3.UTS

さて、やっと本題デス(笑)。UTSは「イデオロギーでパーティを語ったり、動員したり」して既成左翼と同じ轍を踏んでいるという、上野さんが反撥してやまない読みを誘発してしまったのは、ヤッパ、この本絶対に面白いとhizzzさんにヘンに煽ってしまった俺…

2.「公」「私」+「個」

ところで、伝統的な「公」「私」という2項以外に、そこに潜在的に含まれていた「個」(対他的コミュニケーションの契機)という第3項が、それとして析出されてくるようになったのには、やはり時代的背景が感じられマス。「公」(地位や役割の体系)が自明…

1.社会との関係

なんか自分にとって「敵」と言うと、正面からガチンコでぶつかる相手というイメージが強いから、hizzzさんが切り捨ててはいかんぜよと言っているのは、「敵」という言うよりも、敵/味方が対峙する敵対関係には直接入ってこない、もしくはそこから零れ落ちる…

原理の代償

月が変わってしまったけど、id:hizzzz:20050715のつづき。許可を得てふみあしさんのミクシィ掲載コメントを転載。長文なので、当方で勝手にタイトルつけて区切りました。

未知 

しかし、関係ナイといわれれば、myダイヤリー全体で言及されている全ての事柄は1ミリたりとも考えなくとも充分、いや、ヘタに触れないほうが、豊かでソツない人生はやり過ごしていけるであろう。が、その関係ナイとおもった外部/オルタへの窓口「興味深い見…

ふるまいによる齟齬

さて、myカキコに対する上野さんのコメントは、 通じる奴にだけ通じる話でしかない。はじめから。若者が「躁と鬱」のサイクルで労働に向かっているとかいう話は関係ないし、興味がなくなるとすぐに引いちゃうような先進国ののどかな消費型カーニヴァルにも、…

批判のその先

内田センセの繰出す美文な言説は、自説成立の為に選別支配した対象者を囲い込んで多元価値/外部/オルタを失わせるのだが、その囲い込みに対して外部と内部の狭間である自分の優越支配的立場を巧妙に利用操作する傾向(「第三のスタイル」の分節付与権をに…

「生きてりゃ適者」

タイトルはd:sivadさんがダイヤリーで掲げていらっしゃる“All alive are fitting.”、リスペクトを込めて、ここにトライブさせて勝手に使わせて頂く。 内田樹批判を展開されていたエントリーで、ちょとトグロをまいてしまった。いろいろ刺激的な意見に出会え…

Reading Baton

バトンものの御依頼其の弐。んがぁ、「謎の大量読書家」って、、、一体全体ナンでそーなるのか、ワタクシの方こそ謎なんでつが????煽ってもナニも出てきやせんです旦那(笑)>id:kmiura:20050630#p2 前にもカキコしたんだけど、基本的に本は買わない読…

近代的主体の未成立

近代化の不徹底(遅れ)と近代化の徹底(最先端)との間のねじれた短絡関係を強調する「労農派」的思考というのは、良く判らないなぁ。近代的な主体が完全には成立してない地域は今も沢山あるだろうに、そしたらなんで日本はそれを超越した?というんだろう…

イロニー的に肯定されたリベラル

前回id:hizzz:20050629の上野本/北田本/鈴木本のmyヨタに、ふみあしさんより丁寧かつ熱いコメントを頂いた。感謝、感激。 われわれはカルチュラル・スタディーズを「サブカルチャー研究」や「大衆文化研究」に限定されるとも思っていない。カルチュラル・…

ゴホンといへば、流拡散(激違)

…ま、最近あついから、シベリア直下のベタなヲヤヂぎゃぐで、ひとつ嗤って許して。。。

日常の祝祭化

鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』今日的若者を取巻く現象を主題としながら、フリーター、ニート、監視社会、ケータイを通した、テクノロジーに担保された祝祭を生きる自己に焦点をあてる。 社会学がこれまで想定してきた自己は、社会関係の中で自分に期待…

嗤う日本のスノッブ

北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』反省〜アイロニーという切口で学生運動から、クボヅカ/2chまでを論じる。 私は今後も、リベラリズムの日本への土着化を、なかば敗北覚悟で煽っていくつもりだ。 と、ゆーことで、これも恣意的「ナショナリズム」論…

都市部族

上野俊哉『アーバン・トライバル・スタディーズ―パーティ、クラブ文化の社会学』アーバン・トライバル=都市部族としてのパーティ・クラブ文化の中に、後期資本主義への「批評」と「抵抗」の契機を見いだそうとする本。友人が「考えるトピックは多い」と熱く…

トライブしてんのは誰?

バトン祭り(笑)のせいぢゃないけど、リズム/繋がりといったトコで、斜め読みする。